店内は、多くの若者たちであふれていた。
雑誌を立ち読みする者や、スナックを物色する者、そしてアルコールなどの飲み物を選んでいる者。
さまざまな人が店内を行き来していた。
エリカも、そんな人たちに混じって紙パックの野菜ジュースと、おにぎりをひとつ選びレジへと向かった。
レジは店員の数も少ないため、数人の列となっていた。
その列の最後尾に並んだ。
前の人は、缶ビールを数本抱えた茶髪の少年。
バンド活動をしているかのような格好をしていた。
レイカの後ろには、少しよったサラリーマンがついた。
程なくして自分の番になり会計を済ませた。
小さな袋を持って家路を急ぐ。
深夜女性の一人歩きである。
万が一を考え周囲に気を配りながら少し早足であるいた。
幸い少し前方に男性があるいている。
彼の後をつかず離れず歩いていくのが一番安全だろう。
そう考えながら一定の距離を置き歩いていた。
レイカ家は、鉄道の駅から7分ほどのところにある。
決して数は多くない商店街からはずれ、住宅街の中にあった。
途中、公園や、ちょっとした工場が立ち並んでいた。
街灯はあまり明るくはないものの、道を照らすには十分であった。