船は急流を足早に進み、船は上下・左右に揺れローズは船に掴まって大喜びしている。 「sin楽しいな~、もっと揺れないかな~」 「バカ、これ以上船が揺れたら川に落ちちゃうよ」 「落ちてもいいよ~楽しいじゃん」 「ローズだけじゃないんだから、ほらしっかり掴ってな」 「きゃぁ~、きゃぁ~水が入ってくる」 「ほら、船のカバーを体に掛けて」 でも急流はあっという間に終わり、なだらかな場所へと船が来ると今度は水の中へ手を入れて 「sin手を水に浸けて見て、冷たくて気持ちいいよ」 「ほんとだね」 「また、すごい所あるの?」 「わからないけど、もう終わりじゃないかな」 「なんだ、つまらないな」 「でも、水で服が濡れるよりいいんじゃないの」 「そっか、でもここすごくきれいな所だね」 「そうだね、秋とか来れば紅葉を見れるからもっと綺麗だよ」 「そっか、また来たいな~」 「そうだね、また秋に来ようね」 「うん、約束ね」 そうこう言っている内に船は船着場に到着してしまい、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまった。 「ローズ、お腹空かない?」 「うん、少し空いた」 「じゃあ、近くのお店に入ろう」 「何食べるの?」 「そうだな~、ローズは何なら食べれる?」 「生もの以外ならOK」 「そっかじゃあ鮎の塩焼きとかあるけど食べれる?」 「わからないけどsinと一緒がいい」 「わかった、じゃあ すみません 鮎の塩焼きと田楽と焼きそば2つずつください」 と注文し、来るまではコーラを2人で飲んで待つことにした。 まもなく注文した物がすべてそろい2人で食べ始めていると 「この魚おいしいな、どこの海にいる?」 「ローズ、この魚は海じゃなくて川にいる魚なんだよ」 「そうか、でも小さい骨がたくさんあるな」 「そうだね、少しくらいなら食べても大丈夫だから」 「でも、気になって食べれないよ~」 「わかった、残しな無理に食べなくてもいいから」 「お魚さんがかわいそうだよ」 「かわいそうって・・・ ははは そうだね かわいそうだね」 「何で笑うの?」 「ローズがかわいそうって言うから・・・」 「だって、食べてあげないとかわいそうでしょ」 「そうだね、そのとうりだ」 ローズは少し面白い所があって、以前水族館に行ったときも綺麗な魚を見て 「あのお魚美味しそう」 って大きな声で言うもんだから周りの小さな子供が 「おいしそうじゃないよ、きれいっていうんだよ」 と言われて赤面していたこともあった。

こんなローズがすごくかわいく思える・・・ 食事も終わり帰りの電車に間に合うように少し早目に店を出て、駅へ向かって歩いていると 「sinさん、今日はこの後どこかへ行くのか?」 と聞いてきた。 「いや、この後は電車に乗って帰るだけだよ」 と言うと 「よかった、少し疲れたから早く2人になれる所へ行きたい」 と言いだした。 

「ローズ、今日は東京へ戻ったら軽く食事をして帰るだけだよ」 「何で食事だけ?今日は私の時間でしょ」 「そうだけど・・・」 「じゃあ、カラオケ行こうよ」 「なんだ、カラオケか・・・」 「カラオケじゃだめなの?」 「いやいや、カラオケ賛成!」 「よかった」 「じゃあ、帰ろうか」 「うん」 と言う具合で東京への帰路についた。


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秩父の長瀞に着くとライン下りのバスが停車していて、チケットを窓口で購入しバスに乗り込むとローズが 「なんでバスに乗るの?ふねに乗らないの?」 と聞いてきた。 「そうなんだ、もっと上流から下ってくるんだよ」 と説明したが難しくて意味がわからないようである。 何度か首を傾げ 「OK わかりました」 と本当はわかっていなそうであるが、自分にくっついてきた。 バスに乗り目的地に着くと長い長蛇の列が出来ていて、30分以上は待たないと難しそうである。 待っている間に持って来たデジカメでローズの写真を撮った 「どう、私のこときれいに写してよ」 「わかっているよ、ローズは綺麗だから大丈夫」 「2人の写真撮りたいね~」 「うん、誰かに頼んでみるよ」 と後ろに並んでいた人に撮ってくれるように頼んだ。 「よし、ローズ2人で撮ろう」 と肩を抱いて寄り添ってピースと2人仲良く写してもらった。 そうこうしている間に順番が回って来た、船頭さんがローズの手を取り船に乗せ自分も乗り込むと説明が始まった。 ローズは初めてのライン下りにわくわくして全然話を聞いていなくて、自分に話しかけてくる。 「ねえ、まだなの?」 「まだだよ、説明が終わったら出発だけど」 「いつ、終わるの?」 「もう少ししたら終わるから待っていて」 「うん、早く出ないかな・・・」 と言いつつ川の水に手を入れ 「すごく冷たくて気持ちがいいよ」 と自分の手を引き水に入れようとする。 「わかったから、船頭さんに怒られるよ」 と言っていたら、いよいよ出発しますと船を出し始めた。 「ローズいよいよ出発だよ」 「うん、楽しみ」 と言って、にやりと笑って自分の手を握った。


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ローズと電車に乗り向かったのは埼玉県の秩父市にある川下りである。 結構、有名でジェットコースターが苦手なローズでもこれなら大丈夫であろう。 天気も良かったので、日に焼けそうだなと思いつつ小麦色したローズの肌をみながらきれいだな~と見つめていたら 「スケベなに見てる」 「ばっかだな~腕が日焼けしそうだな~と思って見てたんだよ」 「私、日焼けしたくない白い方がいい」 「何で? 小麦色の肌の方が健康的でいいじゃん」 「やだよ、日本人みたいな黄色の肌の方がいいよ」 と言う。 確かにナミはどちらかと言えば黄色というより白いが、白くてきれいだな~と思うときもあるが、病弱にも見えるし真っ黒よりは小麦色くらいの方が色的には好きな人の方が多いと思うし。 これって、どっちもどっちでその人の好みの問題だろうし、好きな人がどっちの色でも好きなら関係がなくなるわけだし・・・ 。 しかし、見れば見るほど肌のハリとつやはカミさんとはやはり違いがある。

人間歳をとれば仕方がないが、20代と30代後半とは違うな~と思う。 電車に乗ってる最中もローズは甘えて、背中を向け自分に寄りかかり、両手を自分のお腹のあたりへ回したがる。 けして嫌いではないが少し恥ずかしい。

特にローズが外人でたまにタカログ語で話すので周りの人たちがこちらを見る。 隣に座ったおばあさんはローズに 「どこから来たの?」 と話し掛けたりもする。 しかし、ローズは明るく 「フィリピンです」 と返答するし、この人見知りをしないというか、誰にでも接する事のできるローズがすごいなと思う。 自分も営業で新規のお客様の所へ訪問していた頃もあったが、やはり最初は苦手だった。 しばらくすると最初の乗り換え駅に到着した。 するとローズが 「もう目的地に到着したの?」 と聞いてきた。 「まだだよ、これから乗り換えてあと一時間くらいかな?」 と言ったら 「やだ、もう帰りたい 遠い~よ」 とごねだした。 彼女のこの我が儘さえなければ・・・ 一度ごねだすとなかなか機嫌が直らない。 「わかった、ローズ ローズの好きなお菓子買ってあげるからどれがいいの?」 と売店を指差し手を引いて歩きだした 「一つじゃヤダからね」 「わかったよ、好きなだけ買えばいいよ」 「やった、どれがいいかな?」 良かった機嫌が直った、こんな子供みたいなところもかわいかったりするが面倒な時が多い。 「ねえ、ジュースもいい」 「うん、何でもいいから買いな」 「なんでもいいの?」 「うん」 「じゃあ、おねえさんこのお店のお菓子とジュース全部ください」 「おいおい、うそですからすみません」 「なんで、ダメなの? さっきいいって言ったでしょ」 「本当にすみません、これとこれでいくらになりますか?」 「話聞いてよ」 「わかったよ、支払いが済んでからな」 「じゃあ、うそついたからパンチだぁ~」 と言ってお腹にパンチしてきた。

お腹に力を入れていなかったので、まともに入ったパンチで 「うっ、痛いよ~」 とローズに言うと 「これくらいお仕置きしないと」 満足げに言い放った。 「このやろ~」 とローズを追いかけようとすると、駅のベルがなったのであわててローズと乗り込んだ。 「良かったね間に合って」 「そうだね・・・ そうだねじゃないよ ローズ」 と怒ろうとしたが、逆に大笑いしてしまった。 電車の中に入れば入ったでぱくぱくとよく食べるな~と思いつつ自分の口にも、お菓子を無理やり入れてくる。 ローズが 「sinと私は仲良しだな、うん、うん」 と訳のわからないことを言って自分で納得している。 自分はそんなローズが可愛く思える・・・


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