初めて見た率直な感想は、目がキリットしていて大きくかわいい感じのフィリピン人でした。 「何でタイのお店で働いているの?」 最初に出た自分の言葉、彼女にしてみればいつも聞かれていることらしい 「ママにスカウトされたの」 「前働いていたお店に遊びに来ていて、一度うちのお店にも遊びにおいで・・・」 これが、きっかけになりお店にいったら 「今、給料いくらもらっているの?」 「うちのお店なら、もっとあげるから」 とママからの押しに負けてこのお店に入ったらしい。 「でも何故?タイのお店にフィリピン人が1人だけで嫌じゃないの?」 最初は少しだけ抵抗はあったらしいが、「お店のスタッフがやさしくしてくれたから、大丈夫」 と元気に答える南国育ちの明るく元気なその言葉になんとなく魅かれていった。 後からママに聞いた話では、この娘は以前のお店でNO.1の人気でお客さんもかなり持っていたらしく、このお店でもかなり指名が入っていた。 話も盛り上がってきたと思っていたら、「ローズさん」 とお呼びがかかり彼女が 「ごめんなさい、すごく楽しかったから次も指名してね」 と名刺を差し出してきた。 彼女らにしてみれば、この指名が生命線で数が多ければそれだけ個人の売り上げも上がり給料が上がるシステムなのであたりまえのことなのである。 そうこうして3~4人の娘と話をしているうちに、もうすでに2時を過ぎていた。 「部長、もうお店終わるってママが言っていますよ」 「おおそうか、じゃ帰るか」 とようやく解放の時がやって来た。 「それでは、部長気おつけて帰ってくださいお疲れ様です」 「おう、きみも気おつけてな」自分もタクシーを見つけて急いで飛び乗った。 「あ~今日もかみさんに怒られるだろうな・・・」と考えていたら、携帯が鳴った。 「もしもし」 とイントネイションの違う声、「今大丈夫ですか?」 「大丈夫だよ」 「どうしたの?」 「今日はとても楽しかったし、また会いたいから。つぎいつこれますか?」 でた営業の電話だ。 「わからないよ、また今度ね」 「なんか冷たいな~、ご飯でも食べようよ」 「わかった、次の機会にね」 「わかった電話待っているから、おやすみなさい」 「おやすみ」 携帯教えなければよかた。 名刺と携帯の着歴を消さないとカミさんにばれたら、殺される。 奥さんとは結婚する以前からの付き合いでかれこれ19年うまくやっている。 もうお互いの良いところも悪いところも十分にわかっているし、居ないとさみしいし無くてならない存在になっている。 そして、数日が経った夕方、客先で携帯が鳴った。