盆栽美術館のさつき盆栽展に行ってきました。年パスの強み。
ロビーのさつきは撮影&SNS等掲載OK。形が美しいわ。お花の付き方も、枝の高さで変えてあるのか均一でない。
幅広のフチドリ。
ギャラリーにもたくさん展示されてます。
枝振りやお花と葉っぱのシルエット等の美しい形が、何というか、大変勉強になりました。整っていて美しいな、と思う。バランスと言ったらいいのかしら。とにかくね、植物そのものの美しさとはちょっと違うアレ。人と植物のコラボレーションとでもいいましょうか、人の手によって整えられた形が美しい。
あと、さつきの色と盆器の色の取り合わせも考えられていて、これもまた素敵だった。私が好きだなと思ったのは、淡い朱色っぽいさつきに、淡青色との説明が添えられていた青の強い青磁色の鉢。お互いに引き立て合ってました。
お庭の盆栽も元気でしたよ。
山もみじ「武蔵ヶ丘」
武蔵の丘っぽい。微かに色付いている。
蝦夷松「轟」
推定樹齢1000年だそうです。ご長寿。どんなことを考えていらっしゃるのかしら。今日暑いな、とかかしら。
白い部分と、あと、根本のウロがいい。手を入れることはできませんが、たぶんウロの中はあたたかいと思います。
黒松「獅子の舞」
これもね、形が美しいんですよ。
極太の幹の表面がゴツゴツと割れており、枝が左右に大変バランスよく伸びている。一番下、右側やや手前に伸びている枝、大好き。幹も真っ直ぐじゃないんです。幹も枝もとにかくカッコいい。
こちらの方は推定樹齢100年ですが、ガイドスタッフさんによりますと松の100歳は若者なんですって。
盆栽は、上に出ている木に対して鉢が小さいため、たっぷりお水をやらねばならないそうです。確かに観葉植物と比べるとボディのサイズの割に器が小さいわね。訪れた日は気温が高くお天気も良かったこともあってか、びっくりする程大量に浴びてた。
私はお日様が大好きで、日照時間が長くなってくる今時分が多分一年で一番元気。だからついでに山種美術館にも行けちゃいました。企画展「犬派? 猫派?」開催中。私は犬派、細かくいうと和犬派です。
長澤芦雪「菊花子犬図」個人蔵
こちらはルールを守れば撮影&SNS等掲載OK作品でした。安心。
右端の子がお尻齧ってるのが気になって、菊の花という情報が全く頭に入ってこない。いい顔をした複数のコロコロ且つモフモフが塊を成している。絶え間なく動いてるんだろうな。かわいい。
他にも、茶色い犬と黒い犬が険しい顔して胸張ってる作品が気に入りました。茶色い先住犬の振る舞いを後輩の黒い子が真似してるのかな、と想像してしまった。多頭飼いされてる犬ってそういうことするよね。かわいい。
山種美術館なのでここぞとばかりに着物で行きました。前日まで単の御召のつもりでいたけれど、5月とはいえ予想最高気温27度なので阿波しじらに麻の九寸。しじらはおうちで洗濯できますので汗をかいてもへっちゃらよ。風が吹けば涼しさも感じられる。
ホントはこれ着たかったの。
でも暑いから。絶対すんごい汗かくから。
しじらでのお出掛けは初めてでしたが、予想以上に快適だったので初夏&秋口どちらもいける色・柄のものがあると心強いなと思ってしまいました。洗濯機で洗えるのは本当にありがたい。汚れを気にせず気軽に着ることができるのでね。