お尋ねしておきながら私も詳しいわけではない。川瀬巴水は木版画家です。

八王子市夢美術館にて規模の大きな展覧会開催中との情報を得たので行ってきました。

↓詳細はこちらの「展覧会」より。

昨年末にいちご王国で開催されていた展覧会には色々あって行けなかったので、今度大規模展覧会がどこかであったら絶対に行くんだい、と決意しておりました。八王子で嬉しい。

 

半券。

「旅と郷愁の風景」とあるように、多くの作品が風景。風景です。風景の、春は柔らかだったり夏はくっきりしていたり、光と影の感じが大好き。月も描かれること多いんですが、満月やおぼろ月などの光の違いが版画で表現されていることに驚く。川瀬巴水はもちろんのこと、版木の彫師さんや摺師さんもすごいなあと思いました。

 

国立国会図書館「NDLイメージバンク」より著作権保護期間満了作品の画像お借りできましたので、三点貼ります。

 

『川瀬巴水版画集1』「上野清水堂」

春ですよ。

 

『川瀬巴水版画集1』「日光街道」

木立の陰と日向とのコントラストや、向こうに見える入道雲が好き。気持ち良くモクモクしてるの。

 

『川瀬巴水版画集2』「京都清水寺」

満月なのかな。姿は描かれていないのに、光の強さで確かな月の存在を感じます。

 

「NDLイメージバンク」には残念ながらありませんでしたが、「月夜の富士(河合橋)」という作品も、描かれていないお月様が富士様を照らしていて、好き。あと、「平泉中尊寺金色堂」も、とても好き。夜の静かな金色堂です。雪の中の金色堂とともに人物(おそらく本人)も描かれている本当の最後の最後の作品「金色堂」もあり、そちらの方が取り上げられること多いかも。

 

作品いっぱい展示されてます。見応えたっぷり。図録も豪華です。

6月2日まで開催中だそうですのでよろしかったら是非。

 

たぶん、八王子にしかないお店・八王子珈琲店にて一服。

八王子珈琲ブレンドは、カップ&ソーサにもかかわらずマグカップのように大きかった記憶。ありがたい。何か久し振りに酸味が控えめなコーヒー飲んだ気がする。おいしかった。

あと、ホールの方の接客がとっても心地良うございました。こちらの質問に対してマニュアルに則って答えるのではなく、その方ご自身にご対応いただいたように感じました。単なる「客」ではなく、一人の人間として接してもらえた感じ。ぬくもり、嬉しい。

 

八王子、初めて行きましたが大きくて整った街でした。初めて行く街の雰囲気を味わうのは楽しいわ。

 

ところで展覧会全く関係ありませんが、立ち寄った駅でまさかの人物に遭遇したのでご覧いただきたい。

正装のとちまるくん。

栃木の物産展やってたの。

JR宇都宮駅のPASEOという商業施設のお土産コーナーの雰囲気。実際に、一部スタッフの胸元にはPASEOの名札が。はるばるあのPASEOから…ようこそいらっしゃいまして…、と懐かしさに泣きそうになりながら、宇都宮銘菓のチャット買って帰りました。