お花×花瓶×飾り方、感じたことを思い付くままに。 


既に書いておりますが、お花束がまとまっているおかげか、もちろん頑張って飾った方が整いますが結構適当にズボッとやってもそれなりに仕上がるなあと思いました。 

ただこれは、お花束との相性が良い花瓶のおかげなのかもしれない。また、花瓶に適した長さにしないとやっぱりちょっとね。 
ほら。
長いわ。

いきなり話変わりますが、「長さ」という表現は些かまとめすぎではないかと常々思っている。「長さ」というより、花瓶に対するボリュームとサイズとか、花瓶も含めた全体のシルエット、というのが適切なんではなかろうか。 

この辺りのこともいずれ自分の言葉で整理してみたい。


まとまりのあるお花束でない場合はどうなるのか、やはり比較して検証したいところ。まとまりに欠けるお花束ですと、そもそも相性バッチリ花瓶が無いかもしれず、そうなると花瓶の力を借りることは難しいだろうね。じゃあどうなるのか。是非ともやってみたい。


続いて、これはなかなか興味深い現象でしたよ。無色のガラスの花瓶は気配を消す。

これは合わんじゃろ、と選んだ花瓶です。しかし、頑張って飾れば視線が素敵なお花に行くからか、カクカクの空き瓶があまり視界に入ってこない。その結果、合う・合わないが思ってたほど気にならなかった。

初心者におすすめの花瓶・使いやすい花瓶として、お花関係のサイトなどで色の無い透明ガラスの花瓶が挙げられるのはこういう訳かと納得しました。無色透明ガラスの花瓶は存在感も無色透明なので、お花との相性を気にしなくてもよく、確かに使いやすい。どんなお花でも特に問題無く飾れちゃう。

 

ちなみにうちにある、気配を消す系に分類してもよいであろうガラス花瓶。主に空き瓶。 

既に気配が消えてる子も多い。

しかし、無色であっても柄が入っていたり形が凝っていたりするものは多分気配を消さずにグイグイ来る。
個性派ガラス花瓶。ほとんど空き瓶ですのに素晴らしいわ。
ここまで花瓶が気配を消すとは思ってなかった。面白かった。

ただ、気配を消さず奇跡のようにお花と花瓶がマッチすることもある。 
一年程前のですがこれとても気に入ってるの。こういうことがあるからやめられない。

気配の話に関連して、小雪の話。

かつて、小雪はお花に個性を寄せていく、と書いたことがあります。小雪はね、個性を寄せてはいくけれど気配は微塵も消さんのよ。


【花瓶群2・お洒落な花瓶】で私はオマジ雄を選択しましたが、小雪も試していた。 

小雪はしっかり小雪だった。


なお、ピンクのフェミニンお花束と小雪のふっくらしたライン&美脚との相性は悪くないと思ってます。左右にピョコンと飛び出ている子たちはもちょっと短くしても良かったね。


不思議と色んなお花と合うなあ、と思っていた小雪は、無色透明な花瓶のように己の気配を消してお花に合わせている訳ではないようです。小雪は小雪として確かな存在感を放っていた。


それなりにまとまっているお花束を、いわゆる「長さ」を整えながらそれなりに工夫して飾ればそれなりにお洒落な感じになるのかもしれない、というのが今のところいえること。


続いて、花瓶好きが花瓶の影響について考えてみたこともあるのでお聞きいただきたい。

花瓶は、気配を消す系でない、個性がはっきりしているものであれば、全体の印象を決めます。


例えばこちら、オマジ雄。

フェミニンお花束のカジュアル仕立て。何度も言ってますが私はこのスタイルが大好き。

同じお花束を笠間さんに飾ってみた。

和風です。笠間さんはカーブが優しい花瓶ではありますが、結構渋めな仕上がり。お花の顔の割に渋いな、と思う。

お花は同じなんですけれども、花瓶で全然印象違いました。花瓶が気配を消すこと無く個性を発揮するタイプだとこうなる。


ちなみにうちにある個性強い系花瓶はこの辺りかしら。そういう観点で考えたことなかったから使ってみたらちょっと違うかも。 

個性強い系花瓶によって全体の雰囲気がガチッと決まる訳なので、考えようによっては使いやすいといえる。右側に寄せた和風花瓶だと結構強固に和風な仕上がりになりそうね。

ところで、花瓶による雰囲気の演出、それがお花束に合っていると感じるかどうかは、好みの問題だと思ってます。

私は、可愛らしい顔立ちの方がボーダーTシャツ着て太めのデニム穿いてるのが好き(学生時代の後輩がそんな感じで大変可愛らしかった)。だからヒラヒラ&フワフワお花束にはオマジ雄を選ぶ。
でも、可愛らしい顔立ちの子が渋い服、例えば龍郷柄の泥大島など着てるのが好き、という方もいらっしゃるかもしれない。そういう方は笠間さんを選ぶんじゃないかしら。

もしかしたら、さっきご覧いただいた小雪を合わせたあの雰囲気が一番好き、という方もいらっしゃるかも。

そういう、好みの問題。


とはいえ、好みの多数派・少数派はあります。可愛らしい顔立ちの方には、デニムも泥大島も悪くないかもしれんがやはりフェミニンワンピースが似合うよね、と感じる方がきっと多い。

ヒラヒラ&フワフワお花束には、カジュアルもちょい渋も悪くないけど柔らかい雰囲気の花瓶がよく似合うよね。

 
お花束と花瓶、双方の雰囲気がよく調和しています。たぶんこれが多数派。そういう感覚は持ち合わせている。

しかし、たとえ少数派であろうとも(そもそもそんなこと考えもせず)好きなものに対して「私はこれが好き♪」と言えるのが緩くて心地好いわ。


さて、私が強く興味を抱いているのは、ある状態を好ましく感じるのは何故かしら、ということ。別の言い方をすると、どういう感じにお花を飾ったら、何か今回上手くいった! とテンション上がるのかしら、ということ。それがとても気になっている。

だからこんな試みをしました。そして試みた結果、とっても楽しかった。計画は変更せざるを得ないけれど、何か考えてきっとまた何かやる。

 

ところでこちら、ちゃんと開いてきたラナンキュラスちゃん。

一時はどうなることかと心配しましたが、最終的にちゃんと真ん中まで開花しました。よかった。

 

ラナンキュラスがふんわり開いてきたらこの花瓶いいんじゃないかな、と思っていた。お花の丸みと花瓶の丸みが大変よく合っていて、好き。

これがまさにテンション上がる瞬間ね。