雑談 2015年1月20日 | Coffee of Cusie

Coffee of Cusie

薬剤師ですが、仕事内容は行政です。学生時代は、数学、物理学、化学、生物学に特に興味がありました。

クラシック音楽を毎日のように聴いていると、耳が鍛えられていくのだろうか。

最近は、複数の旋律の変化の様子や和音などが以前よりも聴き取れるようになってきた。

すると感じるのは低音の重要性だが、最低音が決まらないと和音が鳴らない。

また、場合によっては、中間の音や高音部分が、旋律や和音を響かせる上で重要だったりすることにも自ずと気づかされる。

聴覚に全神経を集中させて聴いても、素人にとっては数回聴いただけでは気づけないような旋律が、実は感動的だったりすることもあり、音楽という世界の深淵さに圧倒させられる。




ブルックナーの交響曲の場合は、ホルンがとりわけ要になるように思う。

多くの場合、第1楽章の冒頭部分は弦のトレモロと金管の組み合わせから始まるのだが、ここでホルンが正確な音、音量で鳴らないと出だしでコケることになりかねない。

また、全体を通してもホルンはあらゆるところで活躍する。(というか、登場し過ぎともいえる。)

それから、フルートの使い方もブルックナーの個性が際立っている。

「なんで今ここでこんな音を吹くの?」って疑問に思えてしまう旋律も少なくないし。

でも、繰り返し聴いていくと、だんだんとこのフルートの音が良く思えてくるのだから面白い。




最近は、クラシック音楽以外では、James TaylorのYou've got a friend、松田聖子の天国のキッスなどがお気に入りだが、確かに新しい曲ではないな(笑)

洋楽や邦楽の昔の名曲を発掘する方が好きなのかもしれない。

薬もそうだが、新しいからいいとも限らない。

漢方薬の葛根湯や、西洋医薬品のアスピリンやアセトアミノフェン、ペニシリンは未だに重要な薬であり続けている。

もはや時間の概念などどうでもいいのかもしれない。

1世紀以上も前の様子や情景などは白黒写真や絵画によってしか見ることはできないが、別に当時は色が白と黒しかなかったわけではないし(笑)、おそらく100年も200年前にも今でも十二分に通用するような美女もイケメンも生きていた筈だし、科学史や芸術史においても彼らがいなければ成し遂げられなかったとてつもないマイルストーン数知れない。

それに、最先端に物理学によると、時間の概念も一般の我々が常識とするものとだいぶ様相が違ってくるらしいし、よくドラマや映画やアニメで題材にされるパラレルワールドだって否定はできないはずだし、音も光も物質も波でもあるのだから、大宇宙の壮大なシンフォニーは確かに存在するのだろう。



話があれこれ脱線したが、「いいもの」は確かにいいのだ(笑)