医薬品化学の学生として、構造式の知識をいかにして現場に活かすかをテーマに、ブログを書いていきたいと思います。
これは自分に課した難題でもあります。
しかし今日、医師会合同の勉強会に薬学生として参加し、医者の口から構造式に関する言葉が発せられてしまう現場に見合わせ、嫌な汗を書きました。
有機化学、医薬品化学を学ぶ医療系の学部は薬学部だけのはずなのに、薬剤師ではなく医師の口から化学が出るとは・・・
敗北感に打ちひしがれました。
そしてまた、臨床薬剤師への魅力を忘れさせられました。
構造式や薬剤師の口から出るべきものであり、医者に言わせちゃだめでしょう。
この敗北感は、東北大学薬学部の有機系の研究発表を聴いたとき以来の強烈なものでした。
化学なくして薬剤師の生きる道はなし。
研究室のボスとこの話題でよく盛り上がります。
ホワイトボードに構造式や反応機構、数式やグラフを先生と書き合うだけで、コミュニケーションは成立するものです。
これこそ、薬学的コミュニケーションといえます。
患者さんの前で構造式を書くわけには当然行きませんが、薬剤師同士が構造式や反応機構、数式、グラフを書きあって、よりよい患者さんのQOLの為に議論する光景ことが、薬剤師のあるべき姿であると思います。
話が長くなりましたが、化学の言葉で薬を考える重要性について、これから書いていきたいと思います。