こんばんは。

コーヒーマダムです。

 

読書仲間から教えてもらった「対岸の家事」

共感することばかりで、2日で読み終わりました。

 

あらすじ

家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ、専業主婦の詩穂。娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。幸せなはずなのに、自分の選択が正しかったのか迷う彼女のまわりには、性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいた。二児を抱え、自分に熱があっても休めない多忙なワーキングマザー。医者の夫との間に子どもができず、姑や患者にプレッシャーをかけられる主婦。外資系企業で働く妻の代わりに、二年間の育休をとり、1歳の娘を育てるエリート公務員。誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始める――。
手を抜いたっていい。休んだっていい。でも、誰もが考えなければいけないこと。『わたし、定時で帰ります。』の著者が描く、もう一つの長時間労働。 終わりのない「仕事」と戦う人たちをめぐる、優しさと元気にあふれた傑作長編!
 

 

・夫が多忙でワンオペで家事と育児をするワーキングマザー。

・外資系企業でバリキャリで働く妻の育休明けに、交代で育休を取った男性公務員

・シングルで子どもを産んだ会社員

 

私の周りにもいる働く女性たち。

何とかできちゃうギリギリのところを綱渡りしているから、「誰かに頼ってもいいんだよ」と言われても、「まだ大丈夫」と思って言えないんですよね。


もっと大変なことがあるかもしれないから、今はどうにかできているから、本当にどうにもならなくなったときにお願いできるように取っておこうと思ってしまう。

 

コロナで在宅勤務が急速に進んで、通勤時間が必要なくなり、仕事はしてても子どもが学校から帰ってきたら「お帰り」といえる日を経験してみて、一緒に働く女性と掛け合った言葉。


「週5で出社して残業もして、保育園に走ってお迎え行って、お昼の保育園からの電話に怯えていた日々。

あのころは、どうにかできていると思ってたけど、今思い返してみたら、どうにかできていなかったね」と。

 

在宅勤務だけでなく、37.5度以上の発熱では出勤してはいけない。体調悪い時に会社来るのは迷惑、家族が発熱したら在宅勤務に切り替えてという環境に代わって、同僚たちも当日の突発休が増えました。

過去は、男性も女性も無理して会社に来ていたんだなと思います。

 

この本では、専業主婦である詩穂が自分のできる範囲で周りの人を優しく包みこみながら、寄り添っていくお話し。


最近は、子育てとの両立だけでなく、本人の病気療養との両立、家族介護との両立。


女性に限らず男性も仕事と何かの両立に苦労しながら仕事をする方が増えているように感じます。

言わないだけで色々抱えている。

だからこそ、自分の状況を説明する、周りの人の話を聞くのが必要なのだなぁと改めて自分感じることができた本でした。