社長ばかり忙しく働くことになっているのは、中堅・中小企業ではよくある事象です。圧倒的に社長が優秀で情熱もあり、逆に社長が手を抜いたらすぐに会社が傾いてしまう。そんな風になっている中堅・中小企業は多々あります。
ひとつ前の記事では、「社長の段階」の解説から、「社長ばかりが忙しい」という状況を卒業するには、社長がエースで4番という状況を卒業し、監督業にシフトしていくことが求められることをお伝えしてきました。
エースで4番から監督業にシフトしていこうというとき、また、やっぱりまだまだエースで4番の社長として頑張りたいというとき、どちらにしても、自分はどのようなタイプの経営者なのかを捉えておくことは、事業や組織にとって価値があります。
ついつい【なんでもできる天才型】に自分を分類したくなりますが、そのカテゴリーに分類される人はごくわずかです。【何でもできる天才型】には、面倒くさいことがないという特徴があります。
ですから
- 細かいお金の計算は面倒くさい
- 部下のモチベーションとか考えるのはめんどくさい
- 事業戦略は考えるの楽しいけど、税金対策はめんどくさい
- やる気の高い部下を伸ばすのは楽しいけど、やる気が下がってる部下を救うのはめんどくさい
などなど、面倒な領域がある場合は【何でもできる天才型】にはなりません。
実際は、めんどくさいことがあるのが当然ですし、めんどくさいことがあっても何も問題はありません。問題があるとしたら「苦手なことを嫌々やっている」時間が長くなってしまうことや、「本当は不得意なのに、得意だと思い込んでやって」いて周囲に迷惑がかかっていたりすることです。
経営者にとって大切なことは、自分のタイプをしっかりと自己認知しておくことです。
切り口として参考にして頂けるように、ざっくりとタイプを並べてみましょう。ご自身が、どの経営者タイプか、どれが一番近いかを考えながら眺めてみてください。
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■ 人使いのタイプ
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【本田宗一郎、ビルゲイツタイプ】
- 基本的に自分はビジョナリーな職人。
- 経営はNo.2に任せる。藤沢武雄やスティーブバルマーに任せる。
【豊田章一郎・井深大タイプ】
- 番頭をそろえるタイプ。殿様。
- 財務番頭。技術番頭。販売番頭を持って経営する。
【松下幸之助・盛田昭夫タイプ】
- 天才タイプ。
- 事業構想も、組織構想も、実行も育成も全部自分でやる。
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■ 情熱の持ちどころのタイプ
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【孫正義、柳井正タイプ】
- 事業が拡大する、儲かることが大事。
- 事業への熱。「それは燃えるか?」がキークエスチョン。
【吉田松陰タイプ】
- 人材育成が命。社会性が命。
- 「それは正義か?」がキークエスチョン。
【ロバートキヨサキタイプ】
- 不労所得が重要。
- 会社の規模は重要ではない。利益額、利益率が重要。
- 「それは儲かるか?」がキークエスチョン。
ご自身はどんなタイプだな、と思いましたか?
自分のタイプを良く知ることがとても大事です。本当は孫正義タイプなのに、ちまちまと利益率ばっかり追っかけても楽しくないのです。本当は本田宗一郎タイプなのに、全部自分でやろうとしても苦労ばかりが増えるのです。

もしあなたが孫正義タイプなら、とにかく事業構想を練り続けることです。大きな事業構想を。それが大事です。その大きな夢、野望、野心に乗っかってくる仲間たちにどんどん動いてもらうのが大事です。
もしあなたが本田宗一郎タイプなら、とにかくNo.2がいないと話が始まりません。自分の分身にも思えるようなパートナーとの出会い、もしくはその育成。それが最重要課題です。
もしあなたがロバートキヨサキタイプなら、経済合理性以外で人を動かそうとしない方がいいでしょう。理念経営、なんて踏み込まないほうがいいのです。「みんなで効率よく稼ごうよ」これが会社で大切にされるべき掛け声です。
実際には「8割吉田松陰タイプだけど、2割くらいロバートキヨサキも入ってるな」とか、「豊田章一郎みたいに番頭をおいて殿様経営したいけど、今は人材がいないから自分で頑張るしかないな・・・」とかってことがあります。
しかし、それでも自己認識を深めておくことは重要で、それによって経営戦略が変わるのです。採用の仕方も、投資の仕方も、リスクの取り方も、事業構想の練り方も、エースで4番のプレイヤー社長から監督業業へシフトするときのポイントも、部下の育成の仕方も変わってきます。
あなた自身がどんな経営者なのか、あなたにとってComfotableな経営とはどんなものなのか、それ自体をとにかく大切にしてほしいと思います。結果として、あなたがストレスの少ない状況は、顧客や社員にとってもストレスが少なく、業績が高まりやすい状況になっているでしょう。
いかがだったでしょうか。
明日は、実際にエースで4番のプレイヤー社長から監督業業へシフトされた経営者の実例をご紹介する予定です。
お楽しみに!
▼ 元記事
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