「自然との共生」について子ども達と共に考える「子ども自然体験塾」を主催していながら、
時々「自然との共生」って、何だろうと考える。
みんなで仲良くやっていくことだろうか。それは幻想に過ぎない。
それぞれの生き物が生存のための戦いが続いているからだ。
自然界の生き物は熾烈な生存競争の中で、バランスが保たれている。
人間もその中のひとつの生き物に過ぎない。
知床半島では、エゾシカも大きな問題だ。車が猛スピードで通ろうが、平然と草や木の樹皮を食べる。
人が天敵のオオカミを絶滅させた結果、食害は深刻だ。
「人が生態系を壊してしまう過ちを繰り返してはならない」と、
道新の特集「野生動物との共存」の中で、旭山動物園の園長坂東さんは訴える。
生き物は何をしているのか。生きようと、生き続けようとしている。それぞれの違う時間をもって。
ネズミにはネズミの、ゾウにはゾウの、イネにはイネの時間があり、その時間をみなで紡いでいる。
それぞれ違った時間を持っていることが生物の多様性を生み出している。
生き物の多様性を保つことの重要性を考えることが、自然との共生のポイントのように思える。
自分の周りにはさまざまな生き物がいるという、あたりまえで重要な事実をまず認識し、
生き物は、生きようと、生き続けようとしていることに気づき、いろいろな生き物が係わって存在することを
子ども達と共に実感することが、
「子ども自然体験塾」“身のまわり不思議発見” の果たす役割なのかも知れない。
ひげおじさん そら森虫
参考文献 ビオストーリー13 生物多様性の意味するところ
北海道新聞 野生動物との共存