2021年8月8日


ホテル療養3日目。


前日のBとの通話で私の療養生活の中に

少しの前向きマインドが見つかった。


「大丈夫、みんなそこまで気にしない」


とにかく早く普段の生活に戻れるように

ホテル生活は規則正しくしようと決めた。


有難いことに朝7時半にアナウンスがなるので

否が応でも起きることが出来る。


が、謎に私は午後10時半頃には睡魔が来るので

朝は午前5時頃に目が覚める。


家にいた時は夜眠れずに悩んでいたのだが

不思議なことにホテルに来てから

早く眠れるようになった。


朝起きてすぐ、床をコロコロで掃除する。


歯を磨いて顔を洗う。


太陽の光をあびる。


順番は思いついた順でしている。



学生時代、引きこもりになりかけた時、

部屋の汚さとカーテンを一日中開けなかった。


医学的な根拠は全くないが、

勝手にこの2つは人間の心を

鬱々とさせる原因だと思っているので

この療養生活では気をつけるようにしている。



7時半のアナウンスがなり、

8時のお弁当のアナウンスがなる。


ここで少しのお散歩気分。


部屋からお弁当が準備される場所まで

数十歩、歩くことが出来る。


部屋の外に出れることが

とても嬉しい。


そして用意してもらった

美味しそうな朝ごはんを抱えて

また数十歩のお散歩。


部屋に戻りお湯を沸かして

お茶とお味噌汁の準備をする。


いつもは仕事の準備で慌ただしいが

ゆっくりと暖かいお茶を飲みながら

朝のニュースを見て健康確認の電話を待つ。



お昼は12時。

2回目のお散歩タイム。


この頃になるとそれぞれの部屋から

朝より賑やかな音が聞こえてくる。


咳き込む声が聞こえた時は

心の中で「がんばってください!」と

エールを送る。


みんな決まってはいないが

お互い音を聞いてはち合わせしないように

それぞれお弁当を取りに行っているようだ。


私が部屋に入ると、

近くの部屋からガチャっと扉の開く音がする。


日本人だからこそ出来ることではないだろうか。




そして18時に夜ご飯。


この時間が最後のお散歩タイムなので

少し悲しい。


ここから次の日の8時まで部屋から出れない。


とにかくお水は少し多めに貰って、

明日の朝までにいるものは無いか

念入りに確認。


そして一日が終わる。



この日は前日に比べてホテル療養に

少し慣れた感じがして

生活の中に少しの喜びを

見つけることが出来た。


ふとした時に

どうしようも無い自己嫌悪、

コロナ後の生活の不安感が襲ってくるが

どうしようも無い。大丈夫。と

自分に言い聞かせ

少しでも明るいことを考えようと

戦った1日だった。