ドレスの着せ方。〜ファッションが教えてくれること〜 | 海外のウェディングシーンに憧れて ー軽井沢 ガーデンウェディングー

ドレスの着せ方。〜ファッションが教えてくれること〜

先日、知人の紹介で、
渋谷の小さな映画館で海外のウェディングシーンに憧れて ー軽井沢 ガーデンウェディングー

「ファッションが教えてくれること」
という映画の試写会に行ってきました。

プラダを着た悪魔という、
とってもヒットした映画があって
その中に出てくるメリルストリープが演じた
VOGUE (ヴォーグ)の編集長、
アナ・ウインターのドキュメンタリー。


正直、ファッションに敏感な人しか見ないよ。
そんな風に思って、50席くらいしかない試写室に入ったんだけど、
90分はあっという間。
すごくおもしろかった。

アナの冷酷さと、判断力・決断力のすごさ。
周りのクリエイターやエディターの仕事ぶり。
ファッションショーや撮影現場まで、本当にスピード感たっぷりで
見せてくれます。ほんとうにおもしろかった。

ドキュメンタリーの中で、グレイスというクリエイティブディレクターがいて、
彼女がVOGUE (ヴォーグ)の紙面を作るための
撮影をどんどんしていくの。
そのページは、どれもアーティスティックで美しく、
うわぁぁぁぁ~って、画面に見入ってしまうほど。

そんな紙面を作り上げるグレイスを、アナが評して、
彼女が着せるのと、普通にスタッフが着せるのとでは
お洋服が違って見える。
彼女が着せると、急に生き生きして、どれもがアーティスティックになる!と。

と、ここで思ったこと。

ウェディングドレスも同じなの。
衣装室で、衣装専門のスタッフがきっちり着せてくれて、
細かなお直しをしてくれる。

でも、当日はどうだろう・・・
衣装の指示書通りに、ヘアメイクさん、もしくは美容室のスタッフが
さらっと着せるだけ。
お色直しの時なんて「・・・・」だし。

ドレスは着ればいいってもんじゃない。

それはインナーから、胸をふくよかに付けるのか、
それとも、目立たないようつぶして(お肉を逃がして)つけるのか。

そして、そのインナーの上にそっとかぶせるように
デコルテが出る割合、脇の横にぷよっと出ちゃうお肉に気をつけて付ける。

ドレスが落ちてこないよう、でも、苦しくならないよう
細心の注意を払って少し締める。

スカートのふくらみ具合、丈の位置、
ドレスのアートフラワーや、リボンを一番美しく見える位置に付けて・・・

それが、ばーっと着せて一発で決まる事なんてまずない。
どんなベテランでもね。


私たちスタッフは、毎週末が結婚式。
でも、当たり前のことだけど、お嫁さんには特別な日。

そんなことを忘れずに、いつもいつも気持ちを込めて、
一人一人のお嫁さんを美しく作ってあげたい。

私がドレスを作るときは、必ず私が着せてあげたいと思う。
何ヶ月もかけて、デザインミーティングから、仮縫い、
細やかなお直し、コーディネイトも一緒に考えてきたから。

仕上げのその日は、そんな準備もひとつひとつ思い出しながら
お嫁さんの支度をお手伝いしています。