上を向いて歩かなくても、足元だけ見て歩いていても、気付くことがある。


涙をこぼして、鼻水垂らして、全部地面に返したら、そこから始まるものがある。


あんなに近いコンビニも、僕の一歩じゃ届かないや。


でも一歩で通り過ぎちゃった、小さなカマキリの死があって、それを運ぶ蟻の生がある。


僕の一歩は、僕の一歩の価値は、僕だけにしか与えられていない大きさで、



カマキリよりも、コンビニよりも、それはそれは大きくて小さな、意味のある距離なんだ


だから、君の一歩と合わせよう


僕の一歩と合わせてよ


そしたら始まる夢物語


大きくて小さなこの世界で、


不確かで不器用なカンケイ


ビセイブツは今日も愛を育む