みなさん久しぶりのいかがお過ごしでしょうかドラムのきっくです( ´_ゝ`)



最近は鮫島さんの方が登場回数多いのでみんな忘れてたんじゃないですか?( ´_ゝ`)



別にどっちも興味ないって?( ´_ゝ`)




そうですか( ´_ゝ`)




色々動いてるんですけどね、水面下ですが( ´_ゝ`)



漫画家さんにキャラデザインお願いしたり、さとじ(goodbye to the hero)に翻訳お願いしたり、BASEは使いづらかったり( ´_ゝ`)



水面下ですけどね鮫だけに( ´_ゝ`)




さめちゃんの『本当にあった怖いはなし』



さめちゃんこう見えて割と色んな体験してるんですけど、その中でも怖かったお話をひとつ。。。。




わたくし、きっくすこと鮫島さんは、下町に住むスタイリッシュなシティボーイと言うのは周知の事実ですが、この日も茶褐色の街並みをトロトロと歩いていました。



場末の、タン刺しがうまい店で飲んだボールがいい具合に効いてきて、古ぼけた街灯も一緒にダンスしてまるでそこは下町のディスコみたい。



ぽつりぽつりと降り出した雨が地面を叩くと、鼻歌に乗せてコンクリートの水滴が足早にビートを鳴らしてくる。



誰もいない路地が音で溢れて頭の中に押し寄せてくるそれは、まるで増水した清流の様に荒々しく、速くて、そして綺麗だった。



誰も、いない?



そこに少女が1人。



街の暗がりが吹き溜まった細道の奥、ぽんと灯りに浮かび上がる女の子。



齢、幾ばくもないその子は、大声を出すでもなく、黙るでもなく、雨音と同調する様に声を殺し、たまにヒッと激しく息を吸い込み、またゆっくり吐きながら地面を見て泣いていた。


可愛い白いワンピースは雨をたっぷり吸い込み、飽和した水分は体を伝い地面へ落ちている。


レースから透けた肌は驚くほど白く、呼吸に合わせて上下する華奢な肩が、そのすぐ後ろの夜の帳をノックしているようだった。



『おいおい、親はどこだよ。ずぶ濡れじゃないか』



自分が濡れていることにやっと気付いた俺は足早に駆け寄って、頭を彼女と同じ高さになるように膝を折り曲げた。



『どーしたの。風邪ひくよ。お母さんは?』




すると彼女は下を向いたまま答えた。



「ママはね、むかし、居なくなったの。」




???


2人とも黙ってしまう。


俺は少し混乱した。


(もしかしたら、この子も混乱していて状況がよくわかっていないのかもしれない。こんな暗くて誰もいないところに一人で待ってるなんて、きっとすごく怖かったんだろう。どこか、雨宿りができる所にでも連れて行ってあげようか)



雨は激しさを増している。



『お嬢ちゃん。じゃあ、お父さん、居るかな?』




少女の肩の痙攣が止まった。





微動だにしない。





長くて綺麗な髪から、つま先まで、もう完全にびしょ濡れだった。





地面を見ていた顔が、ゆっくり、こちらを向く。




濡れて張り付いた前髪で、顔は見えない。




その隙間から見えた細い唇と顎の角度が、彼女が完全に俺を見ている、と教えてくれた。






途端に恐怖という二文字が襲ってくる。

怖い。なぜだ。怖い。




薄く血の気が引いたような2つの唇が、ゆっくり離れる。




何か言うのだろう。




そこで俺の感情は飛びそうになった。



唇の奥の深暗は底がない。




「おま、、、、」



聞きたくない。。。でも、もう聞かなきゃいけない運命なのは自分が一番理解していた。



打ち付ける雨。何もかもずぶ濡れのまま立ち尽くし、次の言葉を放心状態で待っていた。






「おまわりさぁぁぁぁん!!!」






(、、、、、、ん??)







「おまわりさぁん、たすけてぇー!」







金切り声を聞きつけ、表通りに居た警察官が飛び込んできた。

「どうしたの?!」





俺は安堵した。。。


安っぽい怪談話じゃあるまいし。
拍子抜けしてハッと笑みがこぼれる。



すると少女はその細い右手を俺に向け、人差し指を突き出した。


「イ、イタズラされたぁ。。。」





(はぁー安心した。って。。。。え?えぇ!?)





警察官が詰め寄ってくる。屈強な体つきをした20台前半の男性だ。


「おい君どーゆうことだ!?」




『え!?いや、えぇ!!?かんべんしてくださいよぉぉぉ何もしてないですってぇぇぇ(笑)』




雨は時として人の思考を奪い混乱させる。
少女にとっては、とても怖い夢だったのだろう。。。幼気な少女。。。




警官が訪ねてくる。



「じゃぁ、それは何だ!!?」




彼が、鍛え上げられた太い腕で指差した、その先。



俺は視線を真下に落とす。














スリムタイプのスウェットパンツの上からでもわかるくらいに、俺のムスコはガッチガチに逆立っていた。





それを指差し大泣きする少女。


それを指刺し無線に向かって応援を叫ぶ警察官。









そうです、鮫島さんはモンスター級のロリコンだったのです。










こんなところにも、怪物って居るんですね?







それではみなさん、さようなら。