遅ればせながら、ノーベル賞おめでとうございます。
ノーベル賞、今年は4人も日本人が受賞しましたね。
南部先生はアメリカ国籍なので正確にはアメリカ人なんでしょうけど
。
中でもノーベル化学賞を受賞された下村博士には大変感銘を受けました。
功績は「GFP(Green Fluorescent Protein:緑色蛍光蛋白)の発見」です。
どうも世間では「クラゲの蛍光物質をみつけた変わったオッチャン
」的な報道がされていますね。
クラゲを1万匹とってきてすり潰したとか
、全部で85万匹捕まえたとか
、そのせいでシアトルの湾にはクラゲがいなくなったとか、、、
。
それだけなら変わったオッチャンですが、、、
トンデモナイ!!
トッテモすごいことを成し遂げた人なんです。
簡潔に言えば、「たゆまぬ努力と鋭い観察力の人」なのです。
何がすごいかを少し説明しますね。
昔から色んな人が、「光る物質
」に興味を持つわけです。蛍だとかクラゲだとかカエルだとか。
不思議ですよね?電気も燃料もないのに光るんですから。
下村博士が研究をしていたころは、そういう光る物質の研究が盛んなころでした。
いろんな物質の光るメカニズムが次々と解明されていましたが、多くは「あるタンパク質に酵素や酸アルカリが関与して発光する」というものでした。
そんな中、博士はオワンクラゲが青色に光るもととなる物質を発見します。
カルシウム濃度に反応して発光するというメカニズムが大きな話題となりました。
ちゃんと読んでくれた方は気づいたかもしれません。
この話題となったタンパク質は青く光るのです。
このタンパク質は「イクオリン」と名付けられました。
この発見だけでも、かなりお手柄だったのですが、博士はこれだけでは終わりませんでした。
イクオリンを抽出したときに、イクオリンよりも遥かに少量だけれども緑色に光る物質が得られることに気づきました。
凡人なら「なんだろな~?
ま、大きな影響は無さそうだから、いっか
」となるでしょう。
でもそこが博士は違ったのです。その物質をさらに突き詰めました。
その物質はそれだけでは光りませんでしたが、イクオリンの放つ青色光がその物質によって、緑色の光に変換されたのです。
これがGFPの発見でした。オワンクラゲを何万匹も集めたからこそ見えてきた微量物質だったわけです。
なおかつ鋭い観察眼。恐れ入りました
後々、その物質が研究され、さらに凄い可能性を秘めた物質であることがわかりました。
①他の発光物質は酵素等の働きで発光していたが、GFPは紫外線が当たる事でそれ単独で発光する物質(蛍光物質)であった。
②GFP自体は比較的小さなタンパク質だった。
こういった特性から、GFPは様々な細胞に遺伝子導入されることになりました。
導入された細胞は紫外線を当てると緑色に光るのです。
なんでボクがそれほど興奮したかというと、大学院の実験でこのマウスを使っていたのです。
暗いところで紫外線を当てると全身が光るんですよ
どういう分野で活躍するかというと、細胞の移植なんです。
光るマウスの細胞(骨髄や今流行のiPS細胞)などを採取して、それを普通のマウスに移植します。
しばらくして移植されたマウスの様々な臓器をとってきて、紫外線を当てるとどこに移植した細胞がいて、どういう細胞に変化しているかが解るのです。
移植の実験は今やこのGFPがなければ成り立たないくらい重要なものとなっています。
下村博士に感銘を受けつつ、日々の努力の大切さを観実今日この頃でありました。
難しい話を最後まで読んでいただいた方、今日もありがとうございます。
わかりました?ご質問はコメントにお願いします。
南部先生はアメリカ国籍なので正確にはアメリカ人なんでしょうけど
。中でもノーベル化学賞を受賞された下村博士には大変感銘を受けました。
功績は「GFP(Green Fluorescent Protein:緑色蛍光蛋白)の発見」です。
どうも世間では「クラゲの蛍光物質をみつけた変わったオッチャン
」的な報道がされていますね。クラゲを1万匹とってきてすり潰したとか
、全部で85万匹捕まえたとか
、そのせいでシアトルの湾にはクラゲがいなくなったとか、、、
。それだけなら変わったオッチャンですが、、、
トンデモナイ!!
トッテモすごいことを成し遂げた人なんです。
簡潔に言えば、「たゆまぬ努力と鋭い観察力の人」なのです。
何がすごいかを少し説明しますね。
昔から色んな人が、「光る物質
」に興味を持つわけです。蛍だとかクラゲだとかカエルだとか。不思議ですよね?電気も燃料もないのに光るんですから。
下村博士が研究をしていたころは、そういう光る物質の研究が盛んなころでした。
いろんな物質の光るメカニズムが次々と解明されていましたが、多くは「あるタンパク質に酵素や酸アルカリが関与して発光する」というものでした。
そんな中、博士はオワンクラゲが青色に光るもととなる物質を発見します。
カルシウム濃度に反応して発光するというメカニズムが大きな話題となりました。
ちゃんと読んでくれた方は気づいたかもしれません。
この話題となったタンパク質は青く光るのです。
このタンパク質は「イクオリン」と名付けられました。
この発見だけでも、かなりお手柄だったのですが、博士はこれだけでは終わりませんでした。
イクオリンを抽出したときに、イクオリンよりも遥かに少量だけれども緑色に光る物質が得られることに気づきました。
凡人なら「なんだろな~?
ま、大きな影響は無さそうだから、いっか
」となるでしょう。でもそこが博士は違ったのです。その物質をさらに突き詰めました。
その物質はそれだけでは光りませんでしたが、イクオリンの放つ青色光がその物質によって、緑色の光に変換されたのです。
これがGFPの発見でした。オワンクラゲを何万匹も集めたからこそ見えてきた微量物質だったわけです。
なおかつ鋭い観察眼。恐れ入りました

後々、その物質が研究され、さらに凄い可能性を秘めた物質であることがわかりました。
①他の発光物質は酵素等の働きで発光していたが、GFPは紫外線が当たる事でそれ単独で発光する物質(蛍光物質)であった。
②GFP自体は比較的小さなタンパク質だった。
こういった特性から、GFPは様々な細胞に遺伝子導入されることになりました。
導入された細胞は紫外線を当てると緑色に光るのです。
なんでボクがそれほど興奮したかというと、大学院の実験でこのマウスを使っていたのです。
暗いところで紫外線を当てると全身が光るんですよ

どういう分野で活躍するかというと、細胞の移植なんです。
光るマウスの細胞(骨髄や今流行のiPS細胞)などを採取して、それを普通のマウスに移植します。
しばらくして移植されたマウスの様々な臓器をとってきて、紫外線を当てるとどこに移植した細胞がいて、どういう細胞に変化しているかが解るのです。
移植の実験は今やこのGFPがなければ成り立たないくらい重要なものとなっています。
下村博士に感銘を受けつつ、日々の努力の大切さを観実今日この頃でありました。
難しい話を最後まで読んでいただいた方、今日もありがとうございます。
わかりました?ご質問はコメントにお願いします。