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ないとめあです。
NTTは2025年度以降、従来の固定電話サービスに使用されてきた「メタル回線(銅線)」の提供を段階的に終了し、光回線などの代替サービスへの移行を進める方針を発表しました。
メタル回線とは
メタル回線とは、銅線などの金属材料を芯線として用いた通信ケーブルのことです。主に以下の用途で使用されてきました:
- 加入電話(アナログ回線)
- INSネット(デジタル回線)
- ADSLなどのDSL系インターネット接続
廃止の理由
NTTがメタル回線の廃止を決定した主な理由は、
- 設備の老朽化による保守コストの増加
- 光回線や携帯電話への利用者の移行
- 災害時の復旧性や耐久性の向上
- 高速・大容量通信への対応が困難
停電時の影響
メタル回線の電話は、電話局から供給される微弱な電力で動作するため、停電時でも通話が可能な場合があります。一方、光電話は以下の機器が必要で、停電時には使用不可となります:
- 光回線終端装置(ONU)
- ホームゲートウェイ
- ひかり電話対応ルーター
停電時に光電話を使用するには、無停電電源装置(UPS)の導入や、通信事業者が提供する停電対応機器の利用が必要です。
利用者への影響と対応策
メタル回線廃止に伴い、以下のような影響が想定されます。
- 高齢者や災害時の通信手段としての固定電話の利用制限
- 停電時の通話不可による緊急連絡手段の確保の必要性
- 通信機器の更新や契約変更に伴う費用負担
対応策としては、以下の点が挙げられます。
- 光回線への早期移行の検討
- UPSなどの停電対策機器の導入
- 携帯電話やモバイル回線の併用による冗長性の確保