科学的に正しくても伝わらない
食品の安全性を疑う方が、まだまだ多い様に感じます。
いくら専門家と称する人が出てきて 「非常に厳しい規制値さえ越えていないので大丈夫」 「健康への影響なし」 と言っても、専門家がよってたかって対応しているはずの原発問題が一向に収束しないのを見た人が ”専門家” を一緒くたにして信用出来ない状態なのではと思えてきました。
因みに農水省のHPには毎日 「食品中の放射性物質の検査結果」
がアップされています。
数値を偽装する利点がある場合には注意を要します。
一つの情報を絶対視しないで、出処の確かな周辺情報も併せて調べた上で自ら判断してください。
とある海外の寿司屋が、客の目前でさばいた魚をガイガーカウンタでチェックする映像を見て笑ってしまいましたが、結局ああいう解り易い事をやらないと食べられない人が居るのも現実なのでしょう。
極端な話、もうスーパーの店頭に 「ご自由にお使いください」 ってガイガーカウンタを置いておけば良いのでは?
科学的な意味の有無等どうでもよく、ぱっと見て解り易い方法で訴求しないと安心して買ってくれる人が増えないのでは、と考えるのは悲観的過ぎるでしょうか。 感情論で買ってくれる人だけにいつまでも頼っていられないでしょうし。
野菜も魚介も、調査したサンプルがたまたま大丈夫でも中には危険なものが混じっているかも知れない、或いは発表そのものが信頼出来ないと考えているから買わないわけですよね。
なら飽きるまで目の前で、何なら自分で計れば納得するのでは。
これは過剰で無意味だと悟ってくれるまでは仕方ないと考えますが如何でしょう。
米国のとあるレストランでは、日本から輸入された食材の放射線量を独自に検査、開示しているとの事。
全ての日本産食材を検査しており、これまで測定器は一度も反応していないそうです。
『 「ほら 大丈夫でしょ」 と お客さんに伝えたいのです』
私としてはサンプル調査を継続し、結果を逐一公表してくれれば良いと考えています。 検査量増大を見越して低コストの検査キット開発を期待しています。
一部の国では既に 「日本産」 というだけで禁輸が始まっています。 北海道産でも沖縄県産でも関係無しです。
他国で何か問題が起きれば、メディアや利害関係者の煽りも手伝ってヒステリックに輸入品を排除するのはよくある事。
日本は食料輸出率が低く、これから増やしていこうという矢先だったのですが、海外ではここぞとばかりに風評を撒き散らし続けるでしょう。
違法薬物や危険物の密輸検査にコンテナごとX線検査する大型検査機が導入されていますが、例えば放射線量をコンテナごと検査出来る機械等は出来ないのでしょうか。
勿論、海外から日本へ来たコンテナも比較対象として一部検査し、検出された線量が通常の範囲内である事を証明してみせれば、禁輸の理由がなくなります。 安全が証明されたにもかかわらず輸入が再開されないなら、WTO提訴等の手段も検討すべきです。
但しこれは、先ず原発からの放射性物質流出を止めることが大前提です。
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現在実用化されているという意味で、資源の無い日本にとってエネルギー多角化は重要であり、今回の事故でも日本全体が止まっていないのは、ある程度バランスが取れていた結果なのかも知れません。
当面は増設されるガスタービン火力発電でLNGを燃やし続けるしかなく、コストアップは避けられません。
新たな二酸化炭素排出を抑えられる石炭バイオマス混焼の拡大や、石炭ガス化複合発電は強力に推進すべきでしょう。 将来有望な輸出可能技術です。 既に世界最高である省エネ家電の、更なる進化も期待しています。
そういえば政府は、いつになったら鳩山氏が国民合意無しに宣言した二酸化炭素削減目標を撤回するのでしょうね。
原子力発電の利点に低コストがありましたが、今回の事故を考慮してコストを計算し直す必要があります。
各電力会社から発表された既存発電所への対策は十分か、大幅改修して使い続けるのか、より安全な原発に立て替えるのか、原発廃止へ向かうのか、全ての想定を国民に公開し、日本国の価値が上がる選択をせねばなりません。
絶対推進、絶対反対の安っぽい感情論でなく、子孫へどういう国を残したいのか真剣に、丁寧に議論すべきでしょう。
しかし、どちらにせよ放射性廃棄物の問題は残ります。 自分の住む地域に最終処分場を造ってくれると交付金がっぽりで税金安くなるからいいなあと思うんですが少数派なんだろうな。
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