沖縄旅行 五 斎場御嶽 参拝
沖縄には古くからの宗教としてニライカナイ信仰があり、御嶽 (うたき) と呼ばれる聖域が各地に点在しています。
その中でも最高位にある拝所、斎場御嶽 (せーふぁうたき) に行きました。
詳しく知らないままただ歩くのも勿体無いので、地元のガイドさんをお願いしました。
ガイドのお母さんはノロ (神女、司祭) ですか?と訊くと、何とキリシタンでしたw
日本って、いいよね。
因みに、お母さんはノロではないけど、伝統的なノロの家に嫁いだそうです。
昔は門も何も無く、自由に出入り出来る森だったので、気軽に立ち寄っては拝んだり、子供が虫取りに来ていたそうです。
しかし、あまりに放置しすぎた為、数百年前からある貴重な石畳や石器を持ち帰る者が後を絶たず、三年前から門を作り入場料二百円を取って管理する事になったそうです。
また、沢山の花が咲いているけれど外来種が多く、管理の杜撰な米軍機が持ち込んでいる可能性もあるとの事。
しばらく歩くと聖域への入口である御門口 (うじょうぐち) が在り、その横からは、理想郷ニライカナイにつながる聖地である久高島 (くだかじま) が見えます。かつてはここから王族が遙拝していたとか。
それでは、いよいよ聖域の中へ。
その昔、ここから先は男子禁制だったので、男が入る場合は女装しなければならなかったそうです。
あらいやだ。
お気にのスカート持って来てないわ。ぐふ。
さて置き、何やら後ろめたい気持ちを抱えつつ、恐る恐る入場。
珊瑚が隆起した岩に木々が生い茂り、何とも不思議な空間です。そして驚くほど涼しい。
各拝所を巡り、最も奥に在る三庫理 (さんぐーい) を目指します。
すると、少し手前に二つの壺が。
見上げると、屋根状の巨岩から二本の鍾乳石が垂れており、ここから滴り落ちる水が二つの壺に満たされています。過去に壺を持ち帰る不届き者が居たので、現在の物はレプリカです。
壺の水は聖水で、枯れると干ばつ、溢れ過ぎると水害が起こるといった占いや祈祷、様々な政 (まつりごと) に使われていたそうです。
科学的に調査したら、かなり正確な水量メーターでしたという結果が出たりして。
この鍾乳石も過去、折って持ち帰る不心得者が居り、本来より短くなってしまったそうです。
三角に開いた岩の、左側手前の空間が三庫理、入りきりませんでしたが右に先程の壺があります。
三角岩をくぐり
奥に在る拝所 「チョウノハナ」 へ。
歴代の最高神女である聞得大君 (きこえのおおきみ) が置いていったとされる香炉
ただそこに在るだけなので、何も知らず撮影の為に乗ったりする者も居るとの事。
この下を発掘調査したところ壺が発見され、その中には黄金の勾玉が完全な形で入っていたそうです。ヤマトとの密接な繋がりを想像させますね。レプリカが入場口の建物に展示してありました。
チョウノハナから海の方を見ると、ぽっかりと開いた穴から久高島が見えます。
当日は結構な日照りだったのですが、ここはずっと心地良い涼やかな空間でした。
殆どがそのままの状態なので、心無い観光客が触れたりして荒れ始めているのは残念でしたが、時代と共に管理も変化していくのでしょう。
自然崇拝のお手本を見た思いでした。
貴重な遺産を拝ませて頂き、光栄です。
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