アンブレラ
今井さん二曲目の作詞作曲です。
ライブで踊れそうな曲ですね。今井さんはこの曲がお気に入りなのだそうです。
歌謡ロックと仰ってましたが、なんだっけ。ラテンポップスの香りも少し。
あれです。ただ単に、この曲のAメロ聴いていて「Livin' La Vida Loca」という曲を思い出したんですよ。
歌メロがかなり良いなと思いました。Bメロが特に。
それから、ハンドクラップみたいな音が入ってますね。
前作「天使のリボルバー」でも…あ、「Alice in Wonder Underground」にも入っていましたが、ハンドクラップ挿入は今回3曲ありますね。
残り二つが「Coyote」と「Memento mori」です。
これ、曲に合わせて手を叩いたら楽しいだろうなあ…。
さて。
アンブレラですが。まず、「愛しのアンブレラ」が「セレナーデ―愛しのアンブレラ-Sweety-」では主題で出て来ますけれど。
こちらの「アンブレラ」とあちらの「アンブレラ」の意味する所は同じなのでしょうか?
もしかして、対なのかしら?
よくわからんな…。
単純に詞を読むとですね。
笑わないでくださいね?
「彼」が、折りたたみ式の水玉模様のアンブレラを背中に差して空でも飛んだのかと。
飛び降りたのかと。
底が下界で~とか。
次に思ったのが、「彼」が吸血鬼で「太陽」を見たいがばっかりに「夜明け」に蝙蝠になって飛んだのかなと。
なんでそう思ったのかと言えば、
嗚呼 熱い 燃える 灼けそうだ
と、
ほら わかるか? あれが太陽 一瞬だろ? あれが太陽
真夏の朝陽に黒い花が散る
の所を、無理やり捏ねくり回してですね…。
じゃあ、「君」って誰?って話になりますけど。
「君」が「アンブレラ」なのかな。
水玉模様は可愛いです。素直に可愛いと書かずに「水玉模様」なのかなと。
滅茶苦茶なのは分かってます。分かっているんです。
もしも、この「アンブレラ」とあちらの「アンブレラ」が同じなら、この曲の太陽も「アンブレラ」なんじゃないですか?
そうなりますと、「君に見せたいよ」の意味が分からなくなりますが。
それとも「太陽」は恋心?
今まで鬱々と過ごしてきた「一人蝙蝠」な「彼」が、「愛しの君アンブレラ」に出会った事で恋心が芽生えて。
恋をした事で今まで「雨降り」だった「彼」の周りが一変し、「夜明け」になって。
すごく素敵な景色で、「君に見せたいよ」。
「黒い花」と「一人蝙蝠」はどちらも「彼」だと思ったんですよ。
で、「黒い花が咲く」のは「朝陽」(この場合、恋心が太陽と思って話をしているんですが)に照らされたから。
では、「黒い花が散る」のは?
この曲、カウントが入ってますよね?しかも、「イカロス気取り」なんですよね?そして、「一瞬だろ?」って聞いてきますよね?
恋心が一瞬で。ん~。恋に破れたのかな?
それとも、その恋心に身を投じる事を決意したのかな?
で、「黒い花」…というか「一人蝙蝠」をやめます…みたいな。
みなさん、どう思います?
【2009年6月27日 追記】
上記は、まだ「蝙蝠と傘の歌」という事を知らないまま書いた文です。
後日、それを踏まえて妄想してみましたので、もし宜しければご覧になってみてください。
勝手にしやがれ
ジュリー…。いや、違うか。
なんですかね。この曲は、あ、星野さんか。
随所にキーボード(敢えてこう言いますけど)が入り込んでいて、妙に面白い曲になってます。
ただ、なんか懐かしい感じがしますね。
でも、とてもシンプルです。
ギターがカッコイイです。
で、歌詞の事。
女言葉再び…。
しかし、なんかこう…「アタイ」とか言っていると言葉が悪いですけどアバズレっぽい。
しかも、なんで似合うんですかね~櫻井さんに。不思議。
この曲の、ちょっと古い(ごめんなさいね)感じとこの言葉使いがとても合ってますよね?
自分を持ってる女の人って感じで良い。
しかも、素直じゃない。
すみません。今リピートしてるんですけど、楽しそうな、ノリノリな感じで歌ってますね。
しかも、好きになりそうだなあこの曲。
「勝手にしやがれ」と言い捨てておいて、「一緒に踊ろう」か。
英語の所って、もしかすると本心なんかな。
キスだとか花束要らない Give it to me.
の所。直訳すると、「それをアタイにおくれ」って言ってるんですけどね。
「Get out!」は「出てけ」ですか。「冷やかしならおととい来やがれ」って事で。
愛だとか恋なら要らない Give it to me.
は、後の
帰るんなら勝手にしやがれ Miss you. Miss you.
にかかってるのかなと思います。
一番最後の、「死に場所を~」の所が、何故かグッときます。
Coyote
好きな曲です。BUCK-TICKでも、今まで見られなかった曲じゃないですか?
全部アコギなんですかね。多分そうだと思うんですけど。
切ないなあ。カントリーっぽいからなのかタイトルのせいなのか、荒涼とした大地を思い起こさせます。
所々に入っている高音のアルペジオが好きです。
そういえば、ユータさんが今回初めて?「アップライト」なるベースを弾いています。
あれです。大きなベースです。
この曲は、ずーっとハンドクラップが入ってますね。
それが更に生々しさを感じさせます。
歌も、すごく抑えられている感じですが、その為かCメロ(B…ではないよね)からサビにかけてが映えるように思えます。
ああ。そうそう。紛れて分かりにくかったんですが、「お願い」の所は今井さんの声も聞こえますね。
後半、すごく目立つスキャットが入っているんですが、これは胸にきます。
心の中で、なにか色々な気持ちがたくさん這い出て来そうな。
正直な話をしますと。怒られそうですが、今井さんの作る曲でサビでクル曲が結構少ないんです。私の中での話ですよ?
でも、この曲は。すごい。
今、気付いた。
これ、櫻井さんが曲を書いたんですね。(笑)すごいな~櫻井さん。うそうそ。誤植ですね。
いや、でもどうなの?…それはないか。失礼な話だけど。
もし、これが櫻井さんの作曲なら…私は坊主になるよ!絶対しないけど。
では、歌詞の話をします。
まず、「Coyote」について。
コヨーテ(wikiさま)
コヨーテ(スペイン語:coyote)は、ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に属する哺乳類。
オオカミに近縁で、形態も似る。
コヨーテという種名はメキシコのスペイン語を通じてナワトル語(アステカ語)のcóyotl (コヨトル、IPA /ˈkɔ.jɔtɬ/)が変形したもので「歌う犬」を意味する。
なお、アメリカ英語では変則的に「カイオウティ」と発音する。害獣として駆除されてきた経緯もあり、低リスクながら絶滅が危惧されている。
しかし、個体数は増加しつつあるとの報告もある。
「歌う犬」か。これ、櫻井さんはご存知なのでしょうかね?
イメージ的に「君へ」を思い起こさせますね。
あの時、「君」は思い出でした。
この歌詞も、見ようによっては思い出っぽいんですが。
まず、
覗いたら駄目さ 二度と戻れないよ いいんだね
を、誰に言っているんですかね?「君」ですか?誰なんだろうな。
どこで時系列を区切るかで印象が変わります。
俺の名前呼んでくれ
から
もう二度とこんな夕日に 会えないだろう
までを思い出、それ以外を現在にする…という案。
最初から最後まで、現在の話…という案。
どうなんですかね。
「天国への螺旋」とか、「ドロリ俺は這う」とか。
パッと見、死に至っているのかなあとか。
「屍」はきっと思い出。そんな気がします。今までの色々な。
でも、それを「踏みしめ」るのか。ただ踏むんじゃなくて。
そういえば、サビは「君」でそれ以外は「貴方」ですね。
これ、何か意味があるのかな?
貴方の名前 口遊み
貴方の手の鳴る 方へと歩いている
「貴方の手の鳴る 方」と「天国への螺旋」は同じ場所なんですかね。
駄目ですね。切ないので思考が停止してしまいます。好きな曲って、いつもこうなんです。
本当なら、この後ぶわ~っと書けるんですけどね。これももう少しおいて書くかな。
でも、なんでキスを欲しがるんですかね。
そして、名前を呼んで欲しがるんですかね。
それが望みなのはよく分かるんですが、それは叶うのか。それとも叶わなかったのか。
「天国への螺旋」が「貴方の手の鳴る 方」と同じなら、そしてそこへ行くのに「貴方の名前」を「口遊み」ながら行くのなら。
今、一人って事?
もしかすると、「覗いたら駄目さ」と言ってる相手は自分?
自分に言い聞かせてるんでしょうか。
思い出したら、思考の淵から戻ってこられないよ。それでも良いの?みたいな。
で、自分を奮い立たせて思い出してみるんでしょうかね。
「天国の螺旋」が、ハイビスカスとか夕日とか君とかの思い出のある場所で、そこで思い出の中心の「貴方」が手を鳴らして「こっちよ」みたいな感じで知らせてくれている。
だから、名前を口ずさみつつ、他の思い出の残骸の上を歩く。
踏みしめる、って実感させるイメージがあるんです。丁寧な感じ。
思い出を辿りながら、行き着いた先がサビの光景なのかな。
あ、なんとか書けました。
つまり、サビの部分が思い出で、それ以外が思い出している状況やその時の「俺」や「僕」の気持ち。
あ、なんで「俺」と「僕」が混じっているのか。
「俺」の時は強い望みで、「僕」の時は切実な懇願なんじゃないですかね。
日本語変ですね。