『  最 期 の 花 束  』








いつも、いつも

ひとりぼっちが
寂しくて

孤独の闇が
怖かった



日の出
日の入りさえ
重たくて

部屋中の
明かりを集めて
やり過ごしてた



人の視線に
耐えきれず

自分のすべてを
偽って

息することさえ
辛くなってた





次第に
身体から
血の気が引き

いよいよ
限界かなって
なったとき



ふと…
それらの悲しみで

最期の花束を
作りたくなったんだ





その作業は

スローテンポな
走馬灯

星空の
螺旋を泳ぐ
メリーゴーランド





ようやく
出来上がったものを
見て

愕然とした



これまでの
ちっぽけな概念が
常識が

跡形もなく
崩れ去り

リセットされ

もう一度
小さな私のままで
産み落とされていた





その花束は
光に包まれ

色のない
すべての蕾が
愛に変わっていた





それも
あたりまえに
愛でしかなくて

何もかもが
私自身で…





孤独や寂しさ
悲しみも
自分に贈られる
大切なギフト

それは
花束になる前の
聖なる儀式





あの時…

自分と
向き合うために
必要な時間を

幾つも幾つも
束ねてくれていた



もっと高く
飛び上がれるよう
静かに深く
沈み込めるよう

あの手この手で
そこにスペースを
空けてくれていた





いつか…

私が
気づくことだけを
待ちわびて…





遅くなったけど

ありがとう、わたし

おめでとう、私





様々な
彩を迎え

どんな五感にも
意図をする

愛おしいくらいに
意図をする





素敵な花束へ





誰もが
新たな時代の
革命家


意識の
ハッピー♡テロリスト































 わたしが

 お守りに
 なるね

 まもるから。