
『 瑠 羅 』
ふと
気づいて
ふっ飛んだ
空の余白
無為の囁き
透明な
瞬きの彼方に
愛を湛え
澪の雫
虚空の奏でで
種となる
見えないがゆえ
繋がれる
ひとつ
源が全体へ
皆の元へと
解け会ってゆく
無
そのものが
主人公という
サプライズだ
片や
縁取りの稜線
実体の顕現
視覚される
唯物
それら全ては
重みを重ね
揺らぎを
揺らし
あらゆる
表層
深層に
影を連ねて
五感の庭に
ありありと
現れる
それぞれの
宇宙に
形という
魔法を
時間という
限りを
見せに来る者よ
その有り様は
まるで道化の
エキストラだ
ここは間もなく
光の次元
その刹那に
私はいない
私しかいない
世界にあって
比べようもなく
私は
いないのだ
正しさの
結び目は
意識の綻び
結んで
拓いて
解いて
放つ
あぁ、
何て素敵な
パラレル
る、る、る
夢見うつつな
エトセト
ら、ら、ら
いま、ここに
愛と感謝と
祈りのうたを。
わたしが
お守りになるね
まもるから。