今年こそはと意気込んだ2026シーズン。
期待外れというよりも絶望と現実を見せられていますが勝率5割付近がプレイオフ進出ラインになりそうな中で可能性はまだ残っていると小さな希望も抱きつつ、ドラフトロッタリーへの参加も現実味を帯びており上位指名の可能性もでてきている状況です。
まだシーズン中ではありますが一度Xでポストした7人候補を簡単に見ておきます。上位指名が現実になればという候補者たちなので、もしプレイオフに進むようなことになればここで紹介する選手たちは指名できないと思います。
Brendan Lawson (SS/3B・University of Florida) 6-3, 215, LHB
2026成績:264PA、.312/.511/.699、19HR、11 2B、53BB、46SO、14SB
トロント生まれで2024年ドラフトではSTLが19巡指名していましたが進学。大学1年次からSECに所属するフロリダ大で出場機会を得て1B/2B/3Bで出場し10HR、OPS.939をマーク。今季はOPS1.210、BB>SOという大学界屈指の打者に成長しています。
SSを守るLawsonですが、サイズもあり将来的には3Bへ移るのではないかと思います。現在マリナーズには3Bのレギュラー不在で来季もユーティリティーのドノバンが入るのではという状況。AAにはSSのCelestenがいますがマリナーズに昇格した場合はEmersonとCelestenで3BとSSどちらかを守るのではないかと思います。さらに今年ドラフトではAce Reeseを指名して3Bで育てていますので順調にいけば2028年ころに昇格してくるはずですから、ドラフトで3Bの選手はいらないとなるかもしれませんが、その時はReeseかLawsonどちらかをOFにコンバートすればいいですし、もしくはNaylorの1BかYoungの2Bという可能性もあるのではと思います。数年後誰がどこを守っているのでしょうね。
Landon Hairston (LF・Arizona State University) 5-11, 195, LHB
2026成績:291PA、.400/.507/.860、28HR、20 2B、44BB、27SO、11SB
父親はSDなどでプレイしたScott Hairston。ビッグ12カンファレンスのアリゾナ州立大で1年目は1B/DH/LF/RFで出場し、35BB/23SOとさっそく四球が三振を上回る成績を残しましたが、この年は4HRだけでした(OPSは.908)。今年は大きな成長を見せ打率.400、28HRと印象的な数字を残し、OPSはディビジョン1の全選手で№1でした。
2027年ドラフト組で最も完成度の高い打者の1人と言われており、少ない三振数とそれを大きく上回る四球を記録しています。2年生にしてGolden Spikes Awardではファイナリストに選ばれ、Baseball Americaの選ぶ年間最優秀選手に選ばれています。
Gavin Kelly (C/2B/OF・West Virginia University) 6-0, 175, RHB
2026成績:305PA、.383/.477/.725、19HR、21 2B、43BB、45SO、5SB
Hairstonと同じビッグ12なので成績比較できると思います。優秀な打者で四球も選べます。1年次の2本塁打から今季は19本まで増加させているのが印象的。打球速度はLawsonが一番速く、KellyはHairstonよりも少し低いけど、この1年で3人の中で一番大きく伸ばしています。スイングはスムーズでスピンをかけるのもうまくセンター方向への打球が良く伸びます。
スピードもあり、CFに挑戦することがあるかもしれないけどC/2B/RF/LFのどこかになるのかな。先に紹介した2人と違い右打者です。
Dax Whitney (RHP・Oregon State University) 6-5, 220, RHP
2026成績:11GS、63.0IP、6.0H/9、2.6BB/9、14.9K/9、2.00ERA、0.952WHIP
近年では野手のBazzana, Kwan, Rutschman、投手のRasmussenなど優秀な選手を輩出し続けるオレゴン州立大の大エースはひじを痛め5月に手術をして離脱してしまいました。来季も投げられるかは不透明で投げないままドラフトにのぞむ可能性も高そうです。怪我をしていなければ5年~10年に1人の逸材として全体1位候補になっていたのかもしれません。
Kutter Crawfordのような後ろが小さくコンパクトな腕の動きは一般的ではないのでそこは気になる人もいるのかもしれないけど、投げる球は一級品。回転数のあるファストボールは101mphに達します。変化球もスライダー、カーブ、チェンジアップと先発投手に必要な球種はモノにしており高い奪三振率を誇ります。四球も少なく抑えられている点もマリナーズの過去の先発投手指名の流れにそった成績です。
Tomas Valincius (LHP・Mississippi State University) 6-2, 225, LHP
2026成績:17GS、97.2IP、7.8H/9、1.8BB/9、12.3K/9、3.50ERA、1.075WHIP
1年次はバージニア大で先発として投げ防御率4.59を記録。ミシシッピ州立大へ移った今季成績を大きく伸ばしました。来季さらに成長すれば上位5位以内の指名がありそう。
すでに体はがっちりしているように見え最速98mph、通常でも95mph前後を誇る力強いファストボールを精度良く投げ込めます。変化球は2800回転以上のスライダーが高い評価で空振りを奪い、チェンジアップも同じくらい強力な武器になる可能性を秘めています。ストライクを先行させられる点も評価を高めています。
Dylan Volantis (LHP・University of Texas at Austin) 6-6, 220, LHP
2026成績:17G(16GS)、95.0IP、6.3H/9、2.7BB/9、12.8K/9、2.08ERA、1.000WHIP
高校時代は水球を経験しており、ドラフト前に大きく評価をあげATHから20巡目指名は受けましたが進学を選択。6-6なのでマリナーズだとGilbertと同じくらい大きな投手ということになります。1年次にリリーフとしてテキサス大で防御率1点台、12セーブを挙げBaseball Americaの2025年大学最優秀新人賞に選出されたVolantisは今季先発ローテに入りSECで№1の防御率を記録しました。被本塁打を3本に抑え込むゴロで打ち取る能力も高い投手。
最速で95mph程度ですが角度があり、変化球にも打者は角度を感じているように見えます。特にカーブはすばらしく、Paxtonとも比較される投手ですが高い制球力が備わっている点が良いと思います。現時点で球速があまり速くない点をどう評価するかで少し評価が割れるかもしれませんがサイズはあるのでもう少し筋力付ければ速くならないかなと思います。来季どのくらいパワーアップしているかですがエース級というよりも№3のイニングイータータイプという評価になるのかもしれません。すでに実績を残している点はKade Andersonと異なりますが、Andersonのように最終年に評価を高める可能性がある投手だと思います。
(注)動画は2025年のものです。
Dylan Seward (SS・Norco high school)
テネシー大にコミットのあるSewardの特徴はなんといってもスピード。最高クラスの足をもち守備でもSSを維持できるとの評価。打撃力をどこまで伸ばせるかで指名順位が決まると思われます。パワーまでつけば5ツールプレイヤーとして大きな期待が持てる選手になりえます。
ちなみに現在Baseball Americaでは大学生を抑えて2027ドラフト№1プロスペクトにランクされています。
以上の7人です。
もう1人Chris Levonas (RHP・Wake Forest)も候補にあげておきたいところですが、マリナーズとしては四球率が引っかかる点で近年のドラフトで先発候補を指名したデータから考えれば今季の4.1BB/9は高すぎます。2025年から改善しているので来季もさらに改善すれば候補に入ってくるかもしれません。四球率を考えなければ彼の評価は高く、スライダーで空振りを奪う能力はWhitneyに近いレベルでカッターとカーブも平均を超える球種になっています。現時点でのランキングをいくつか見てもWhitney, Valincius, Levonasが投手トップ3という感じのようです。なにより他の候補と比べてフォームがかっこいいと私的には思います。
通常であれば1年前の評価とドラフト直前の評価では数名が大きく上げてトップ10に入ってきますからあくまでも1年前の有力選手ということで取り上げました。
今年も得点力不足となったことからも打てる野手の指名が優先なのではと思っているところでそうなればLawson, Hairston, Kellyの誰かを指名するのが現時点では良いのではと思います。個人的にはKellyが一番好きな気がしてます。
投手では長期離脱してますがWhitneyが最高の投手。5年、10年に1人の逸材という感じです。ただ投げられないままドラフトになった場合どのくらいの順位で指名されるのかというところ。それでも10位以内には確実に指名されるくらいの投手のようです。
投手王国を目指すのか、得点力強化を目指すのか。いずれにしても今回あげたうちの大学生6人はチェックしておきたい選手たちです。
メモ程度にはなりますが初回なのでこれくらいにしておきます。
チェックしておこうと思う大学生野手をあげておきます。
Tague Davis(1B)
Trent Grindlinger(C)
Chase Fralick(C)
Brodie Johnston(3B)
Teddy Tokheim(3B)シアトル出身
Adrian Eodriguez(SS)
Jamie Laskofski(SS/3B)
Bino Watters(OF)
Ryker Waite(SS)
Jimmy Janicki(C)
Nate Savoie(C)
Cade Arrambide(C)
Levi Clark(C)
Charlie Bates(SS)
Steven Milam(2B/SS)
Nate Castellon(SS)
Mikey Ryan(SS)
Boston Kellner(3B)
Jason Wachs(OF)
どうしても気になる長打力抜群のTague Davisですが、確実性がどうなっていくか。大きな進化を見せれば上位指名もあるのかもしれません。地元の選手ということで1巡指名される世界ではありませんがスタンフォード大のTokheimは注目しておきましょう。