前回の投手編に続いて今回は野手編です。
ポジション別で獲得してほしい候補をあげてみました。
【1B/DH】
Josh Naylor(契約済)
Josh Bell
Matt Olson
Rhys Hoskins
Miguel Andujar
Ivan Herrera
Yandy Diaz
Marcel Ozuna
Pavin Smith
Trevor Larnach
Paul Goldschmidt
Alec Burleson
Willson Contreras
Ryan O'Hearn
Pete Alonso
村上宗隆
Triston Casas
1BはNaylorと再契約済みですのでこれ以上の補強は不要です。DHをどうするかですが来期以降もRaleighが数十試合DHを使うと仮定すると完全なDH選手ではなくある程度守備につける選手が理想ですからそういう意味でPolancoは有力な選択肢です。彼と再契約できれば2BはYoungに任せて、調子によってはPolancoを2Bで使うという選択ができます。
1B/DHタイプをFAで獲得するならBellとHoskinsが有力候補だと思います。そして、妄想ロスターにも入れたAndujarも候補です。Andujarは対左が非常に強力で過去3年の対左投手wRC+は169を記録しており、これは100打席以上の選手でJudge, Yordan Alvarez, Yandy Diazに次ぐMLB4位という強烈な数字です。
トレード候補として当ブログで良く出てくるYandy Diazですが、今年は成績を少し戻してしまったのでTBとしては売り時、マリナーズとしては高値掴みをしてしまう恐れがあると思いますので微妙な気もします。昨オフに放出しなかったTBの判断が正しかったということでしょう。Diazの契約は2027年のオプションまで入れると残り2年。年齢も34歳になってきましたから、そろそろ売ってしまいたいはずですがそこまで噂にはなってきてない気がしますね。他にはSTLの選手たちを3名あげておきます。そのなかでもHerreraを一番の候補にしたいです。FAまでまだ4年もあるのでSTLとしては今トレードに出す必要がないんですけど、若い右打者で高打率高出塁率を期待できるのではということで面白い選択肢ではないかと思います。RaleighとHerreraでC/DHというのは面白いと思います。そうなるとFordの出番がなくなってしまうのでトレードするしかないと思いますが(本日WSHにトレードされました)。Burlesonは残り3年なのでHerreraよりはトレードの可能性はあるのかな?こちらも可能性はたいして高くはないと思いますけどね。そしてContrerasですが2人に比べると年俸が高いです。そして33歳という年齢。マリナーズとしてはやはりもう少し若くて安い年俸の選手が良いと思います。
MINのLarnachは年俸が$5M程度まで上がり、FAまで残り2年。右投手に強いCOFということでそれならより年俸が安く済みスピードもあるRaleyで良いじゃないかという気もしますけど、Tモバで過去2年続けてHRを打っていて、キャリアでもOPS.794と球場との相性はまずまずです。ちなみにRaleyもキャリアOPS.744と比較してTモバで.812を記録しているシアトル特化型の選手です。
村上はハイリスクな気がしてしまってなんとも難しい気がしますが、契約内容次第でしょう。
【2B】
Jorge Polanco
CJ Abrams
Bo Bichette (QO)
Brendan Donovan
Brandon Lowe
Nico Hoerner
Jeff McNeil
Jonathan India
Luis Garcia Jr.
Gavin Lux
Ketel Marte
Richie Palacios
Kody Clemens
Thairo Estrada
Michael Massey
Xavier Edwards
Edouard Julien
Payton Eeles
Jake Cronenworth
Nolan Gorman
本命はPolancoです。とはいえ基本DHで使いながら2Bでも数十試合出場してもらえればという感じ。その場合レギュラー2BとしてYoungに出場機会を与えたいですね。妄想ロスターでも名前をあげたAbramsやMcNeilのほか補強するなら基本的にはトレード獲得になると予想します。最近Donovanの報道がやたら増えてますが、こうなってくると価格が吊り上がってしまうのではと懸念します。ほかには毎度出てくるTBのLoweや昨オフKCにトレードされたIndia、チームが低迷するWASのGarcia Jr.、CIN移籍後は2Bでの出場が減少したLuxなどもトレード候補にしておきましょう。大穴でHoernerはチェックしておきたいです。パワーはなくISOは毎年.100前後ですが守備で大きなプラスを生み出している彼は2026年が契約最終年$12Mの28歳です。
たくさん名前をあげましたが、基本はCole Youngです。他のポジションを補強できたかどうかとの兼ね合いもありますがYoungの適応力に期待したいですね。Michael ArroyoをLFにコンバートという話が入ってきたのでYoungがダメならArroyoという考え方をチームはしてないんだろうしYoungには期待してるんだと解釈しています。
BichetteはQO物件ですし大型長期契約になりますからマリナーズには合いませんけど、打線に高打率の選手がいてくれたらということで。SSではなく2Bでのオファーです。
Marteはどうなんでしょうね。シアトルに戻ってきて同じように打てるのかどうか…。過去2年はMVP投票で得票がある大活躍で、過去3年のfWAR15.3で野手の中で13位。wRC+140はGuerreroと並ぶ数字で9位。トッププレイヤーの1人であることは間違いありません。ただ、すでに32歳で残り契約は5年もあります。年俸は後払いが結構な割合になってるようですが、それでもリスクが高いのではないかと思いますから、まずは他の選択肢を検討すべきではないかと思います。対価が思いのほか安く済むなら面白いのかもしれませんけどね。
【3B】
Jose Ramirez
Royce Lewis
Oneil Cruz
Mark Vientos
岡本和真
ソン・ソンムン
Jordan Westburg
Yoan Moncada
Alec Bohm
Jose Miranda
Caleb Durbin
Eugenio Suarez
Alex Bregman
Matt Shaw
Nolan Arenado
Jordan Lawlar
常に建前上1番に欲しいRamirezは動くことはないので置いといて、妄想ロスターで名前を出したLewis, Cruzは候補ですがトレードの話は全く出てないと思うので獲得したらびっくりですね。両者とも期待値には届かないなかでいつかはトレードするのではと思いながらチェックしてます。他には日本から岡本、韓国のソンを候補にしたいと思います。岡本は獲得するなら完全なレギュラーとしての獲得になると思うので契約額も年数も大きくなるでしょうから覚悟が必要です。ソンはそこまで大きな契約になるとは思わないのでWilliamsonとのプラトーンで考えれば狙い目なのではないかと思います。Vientosは獲得するなら今なのではないでしょうか。守備力を考えると長期間3Bとは考えられないし、打てるかはわからないので大きな対価は払えません。だからいまいちの成績に終わった今がいいのではないかと。そんな考え方じゃ結局もっと打てなくなって終わりそうな気もしてしまいますが…。昨年もWestburgは狙っていましたが大きな対価を出す必要があるでしょうから簡単ではないですね(無理でしょう)。Bohmもずっと噂はでてますけどトレードされることはあるのでしょうか。FAになってるMoncadaに賭けて獲得するのはありだと思います。昨年少し名前を出したCaleb DurbinはMILでレギュラーになりましたが、昨年のOrtizに続いてMILからの獲得候補にしておきます。
【SS】
Joey Ortiz
Masyn Winn
Otto Lopez
Alex Freeland
Dylan Moore
SSを補強するのは現実的ではないような気がします。マリナーズで8年目となるCrawfordが契約最終年となり守備面ではマイナスも大きくなってきていますが、少なくとも2026年までは彼がスタメンではないでしょうか。Young, Bliss, Rivasがいますし、トッププロスペクトであるColt Emersonに期待がかかる状況なので、外から獲ってくるよりも今組織内にいる選手でどうにかしていくのではないかと予想します。なので外部補強してレギュラーに据える動きはないと思いますが、動きがあるならCrawfordを獲った時のようにトレードで元トッププロスペクトを獲ってくるかどうかではないかと。
いちおう選手を見つけておこうと思いましたけど難しいです。名前上げた選手たちを獲得するくらいならEmersonを使ってもいいのではないかと思います。ただ、Emersonはまだ来季開幕時20歳なんですよね。実力を見せ続けるなら上げざるをえないのかもしれませんが上げるには早すぎる気もします。
【OF】
Byron Buxton
Dylan Beavers
Lars Nootbaar
Jarren Duran
Steven Kwan
Kyle Stowers
Cody Bellinger
Matt Wallner
Jakob Marsee
Fernando Tatis Jr.
Ronald Acuna Jr.
Corbin Carroll
Carson Benge
Kyle Tucker (QO)
Luis Robert Jr.
Mickey Moniak
Cedric Mullins
Alex Call
Spencer Jones
トレードの話が少し出ているBuxtonが一番欲しい選手です。彼は故障があまりにも多く年100試合前後しか稼働できていないのが現実ですが、過去2年で228試合とその前数年と比較すれば出場は少し増えています。2020年以降でwRC+133は2000打席以上の全野手の中で16位という打撃力が魅力。守備もプラスですが健康維持のためにも両翼にコンバートしませんか?もうすぐ32歳となり残り契約は3年$45M。健康でいられればお得な契約ですが過去を考えれば簡単ではないでしょう。とにかくどれだけ出場できるかということに尽きます。
あとは妄想ロスターで出てきたNootbaarやトレードの噂が出てるDuranやKwanをうまく獲得するのはありだと思います。
今季ブレイクしたStowersは契約延長の話も出てるみたいですがトレードは難しいでしょうか。若いOFの中でBALのBeavers、NYMのBengeなどはチェックしてますが今すぐにトレードで獲得の可能性はかなり低いでしょうから個人的な願望というレベルです。そもそも彼らがMLBに適応して打撃で貢献してくれるかわかりませんからね。
以上がポジション別の野手獲得候補となります。
現状の戦力で考えると獲得すべきは内野手となります。
契約最終年のCrawfordがSS、2年目となる22歳のYoungが2B、同じく2年目のWilliamsonが3Bというのが現戦力で考えるスタメンでしょう。Naylorの1Bは省略します。
その他に内野手の候補として40人枠に入っているのがBliss, Rivas, Mastrobuoni, Samad Taylor。来季中にMLBに到達しそうなのがSSのColt Emerson、2BのMichael Arroyo(LFにコンバートとの情報)、内野のユーティリティーBrock Rodden。戦力になる可能性があるプロスペクトとしてはこの3人。SSとしての守備評価も高めたEmersonがCrawfordを押しのけてSSに入るのか、それとも3Bに入るのか、もしかしたら2Bか。まだ20歳のEmersonを急いで上で起用する必要はないと思ってますけど長期離脱がなければ2026年デビューは可能性が高そうです。Arroyoも最近21歳になったばかりと若いです。
優先度としては3B補強、その次が2Bという感じでしょうか。ただ市場の状況を考えると2Bのほうが獲得候補は多いように思いますので2Bを連れてきて3Bは我慢する可能性もありますね。SSを補強するのはコストがかかりますからCrawfordがいる2026年までは補強しなくても良い気がします。うまいことEmersonにつなげてSS補強が必要なくなれば最高ですね。