『牛久市観光アヤメ園』の花々が見頃を迎えていました。
薄く色づいた紫陽花。
この時期は、菖蒲や杜若と共に紫陽花も楽しむことが出来ます。
河童もひっそりと花々を鑑賞しにきたようです。
河童のこどもも子犬と遊びながら、開花を喜んでいる様子。
およそ200種、1万本もの菖蒲や杜若が色とりどりに咲くのです。
里山の風景に満開の菖蒲と杜若。
唐衣着つつなれにし 妻しあれば 遥々来ぬる 旅をしぞ思う
在原業平と杜若の精との物語が思い起こされます。
行く春の風過ぐる辺(ほとり)
麗しき男(おのこ)のありけるに
楽しくもしどけなき性(さが)に
業もなく日暮らし彷徨ひき
麗しき男(おのこ)のありけるに
楽しくもしどけなき性(さが)に
業もなく日暮らし彷徨ひき
ああひなし日次ぎこそ同じ
この月も退屈せざるにや
花衣細し女(くわしめ)の二人
其の日にぞたまたま逢ひき
この月も退屈せざるにや
花衣細し女(くわしめ)の二人
其の日にぞたまたま逢ひき
あはや あはや 美しなれや
いみじきこと如何ばかり
待ち侘びたる人の見付くるなれば
然(しか)れども此れ左右無し
いみじきこと如何ばかり
待ち侘びたる人の見付くるなれば
然(しか)れども此れ左右無し
何れ菖蒲か杜若
夜さ見合ふ然るべきにこそはありけめ
恋ひ詫ぶこと更にもあらず
寄る人の見えぬもすべなけなくに
夜さ見合ふ然るべきにこそはありけめ
恋ひ詫ぶこと更にもあらず
寄る人の見えぬもすべなけなくに
敷き栲(たえ)の黒髪の艶に
曇り夜の惑ひし指先の
茜さす君の惚るる顔も
射干玉(ぬばたま)のいと果敢無かりし夢
曇り夜の惑ひし指先の
茜さす君の惚るる顔も
射干玉(ぬばたま)のいと果敢無かりし夢
あはや あはや いと辛きこと
青き花の間に浮く月に問ふ
あなや いと難(かた)きこと
応へることも能はず
青き花の間に浮く月に問ふ
あなや いと難(かた)きこと
応へることも能はず