
日本橋 三井ホールにて『食べるアート展 L'art de Rosanjin ー魯山人と新・美食倶楽部ー』が3月24日まで開催されています。

北大路魯山人。陶芸家であり、漆作家であり、書家であり、彫刻家であり、また一級の料理家でもありました。その才能を自身の探求する『美食』に全て捧げていたと言っても過言ではありません。彼の『美食』に対するこだわりは味覚だけにとどまらず、料理を盛る器を作成したり、食べる空間を演出するために掛け軸まで描いた程でした。

▲巨大魯山人器

実物の20倍で再現した魯山人作、於り遍の俎板盤で、裏に刻まれた魯山人の銘『ロ』も忠実に再現されています。


▲先付・前菜
『切り方だとか盛り付けだとか、色だとかいろいろなものに心が届くように』
『切り方だとか盛り付けだとか、色だとかいろいろなものに心が届くように』

▲椀
『食器が楽しいものになれば、必然料理が楽しいものになる』
『食器が楽しいものになれば、必然料理が楽しいものになる』

▲お造り
『包丁の冴えとか、取り合わせのツマの色、あるいは形、そういうものを大切に』
『包丁の冴えとか、取り合わせのツマの色、あるいは形、そういうものを大切に』

▲口代り
『出来上がったお料理で図案するのだと解釈されて宜しい』
『出来上がったお料理で図案するのだと解釈されて宜しい』

▲合肴
『大きさ、深さの形、いろどり等を料理に合せて調和を計ることを考える』
『大きさ、深さの形、いろどり等を料理に合せて調和を計ることを考える』

▲炊き合わせ
『生け花をなさる心と同じであり、絵を描く心とも通じる』
『生け花をなさる心と同じであり、絵を描く心とも通じる』

▲ご飯・止め椀・香の物
『出来た料理を容器にうまく盛り付けることが大事』
『出来た料理を容器にうまく盛り付けることが大事』

▲水菓子
『美術の美と言うも、料理の美と言うも、その先はひとつで同じ内容のもの』
『美術の美と言うも、料理の美と言うも、その先はひとつで同じ内容のもの』


胡麻油で手際良く揚げられた天ぷらが、程良いタイミングで次々に配膳されていきます。

揚げているときの音も非常にリアルで、思わず映し出された箸に手をのばしてしまう程です。

▲桜舞う『新・美食倶楽部』のカウンター
職人さんがお寿司を握っているのを間近で見ることが出来、『銀座 久兵衛』のお寿司を味わえます。
職人さんがお寿司を握っているのを間近で見ることが出来、『銀座 久兵衛』のお寿司を味わえます。

特別美食券¥1800を購入すると、美食カウンターで『銀座 久兵衛』のお寿司、コハダとヅケマグロの二貫が提供され、特別美食券にはお寿司だけでなく、サントリーのウイスキー『響』を使ったハイボールが一杯付いてきますので、そちらも一緒に味わうことが出来ます。平日の夜は入場料と特別美食券がセットになった¥2500のお得なチケットがありました。

お花見、名店の美食、お酒も同時に楽しめるアート展、春の気分をお腹一杯満喫出来ます。