北小金の『東漸寺』。
『東漸寺』も地元のアマチュアカメラマンに人気の紅葉スポットです。
『谷口四郎兵衛日記』に『同十二日、小金ヶ原ニ兵隊整列、規則ノ礼ヲナス。東泉寺ニ泊陣。』とあり、慶応四年の春、土方歳三の所属した旧幕府軍前軍はこの『東漸寺』に宿陣したようです。
参道で紅葉に足を止める人々。
柔らかな日差しに透ける赤い紅葉。
まだ染まり切っていない葉と紅く染まった葉が混じり合って綺麗です。
弁天堂のあたりも
お地蔵様のところも
竹本廉之助・哲次郎兄弟の碑が建っている辺りも、木々が紅く染まっています。
二人は小金宿出身の尊王攘夷派の志士で、水戸天狗党の筑波山挙兵に参加、兄廉之助は赤報隊幹部となりました。見上げれば優しいオレンジ色。
▲追分蕎麦『根戸家』
『根戸家』の前には文化7年(1810)に建立された常夜灯があります。
布施弁天に宿陣した土方歳三もここを通り、この常夜灯を目にしたかもしれません。
布施弁天に宿陣した土方歳三もここを通り、この常夜灯を目にしたかもしれません。
『根戸家』のうどんセット。デフォルトは盛り蕎麦なのですが、温かい蕎麦やうどんに替えてくれます。
ネギトロ丼とセットで¥890
『布施弁天』。周囲の大木は黄金に染まっています。
土方歳三の所属した旧幕府軍前軍はこの布施に2日程滞在していたようです。そして、この布施にある『七里ヶ渡』から取手の戸頭に渡り、水海道、宗道、下妻・下館を経て宇都宮へと進軍していきました。
境内の葉も紅く色付いています。
境内にあるお茶屋さんのあたりも建物に相まって良い雰囲気です。
▲鐘楼
▲三重塔
夕陽が落ちて、参拝者も帰途につき、境内は静寂に包まれます。
境内にひっそりと咲いていました。
参考文献:『土方歳三日記 下』(ちくま書房)菊地明編著