小学生の頃、俺はいつも窓の外ばかり見ていた。
まだ視力が良かったから、武蔵野線を走る貨物列車はバッチリ見えて、次から次へと流れるコンテナをチェックするのが当時の授業中のお楽しみだった。
JR、JR、JR、JOT、JR、カンガルー便、カンガルー引越便、CABIN、NISSAN、NISSAN、NISSAN!キター!(・∀・)
である。
普段と違う、カラフルなコンテナや、レアなコンテナを即効ノートに描く。
コンテナを描く専用のノートまであって、時間も記録していたから列車が来る音を聞くと、放課後はよく見える場所でドキドキしながら観察していたのだ。
つまり俺は最初はコンテナオタクだったわけ。
これってニューヨークの地下鉄のグラフィティを見て、ライターが興奮して「This is it!!」って叫んでるのと変わらないかもしれない。てかそれくらいの感動があった。
コンテナを探しに地元の貨物ターミナルによく侵入したりもしていた。親に東京貨物ターミナルに連れて行ってもらったこともある。
ちょっとマニアックな少年だったけど、些細な事をここまで楽しめるのだから、それはそれで幸せ者だと思う。
だからぺーぺーで、初めて横浜の桜木町のグラフィティで埋め尽くされた壁を見たときは、まじ興奮しすぎて、どうしようもなかった。
いつか恩返しができないとな。誰かにグラフの楽しみか何かを感じとってもらえたら、これ幸いである。