とある高校、朝の教室
仲の良い女子高生が5、6人、いつものように話している
と、そこへ
「ねー聞いたっ?」と新しく仲間に加わる女子ひとり
「ぉはよー」「はよ^^なにー?」
「P先輩!昨日の試合優勝したんだって!」
「えマジっ」「すごーいっ」
P先輩とは、テニス部のキャプテンで、容姿端麗、クールで(実は天然の)皆の憧れの先輩である
「見に行けば良かった(>_<)」「行けば良かったね(T_T)」
と口々に残念がっている所へ、また別の女子から、また別の報告がもたらされる
「ちょっ!聞いた聞いた?!」
「あ。○○、ぉはよー」
「おはよやないって!昨日のP先輩の試合、例の女、来てたみたいって!!」
「「「えええーっマジで!」」」
例の女というのは、最近、このP先輩と親しげに話している所を複数の人間に目撃されたらしい、と評判の女である
ちなみに放送部部員
「なんでテニス部やないのについて行ってんのっ」「マジむかつく、あの女っ」「彼女でもないのになに応援しちゃってんのっ」「マジうざっ」
ここで、ひとりの女子が泣き出す
「○○ちゃん(>_<)泣くことないよ」「そぉだよ、まだ彼女って決まったわけやないし」「ほら、放送部やから仕事かも」「だいたいさー!あんなの、先輩と全然合わないっつーのっ」
憤慨する女の子あり、落ち込む女の子あり、泣く女の子あり、なぐさめる女の子あり
と、ここで、このオンナノコ集団の隣の席に座っていた男子は思う
(´ω`;)え。なんでそーなる
それに、別段たいした話でもないだろう
しかし
このオンナノコ集団にそんな判断は必要ないのだ
この、P先輩への想いでイッパイになっている、淡い色した小宇宙のなかでは、それこそ、ちょっとしたことで一喜一憂し
その度にあらゆる感情がキラキラ輝いて
まるでスノードームをひっくり返した時のように
丸い球体の中でキラキラキラキラしてる
たぶん、それが恋というものなんだろう
それはそれで、春、やね
私がとやかく言うことやない
可愛らしく、うらやましくもあるかも