7月8日のこと。


この日は、一日の中で天気の移り変わりが激しかったですね。



そんな訳で、オフ明けのトレーニング日となるはずだったU-18は、中止となりました。


「もしもし、Tイスケですか? INACの310ですけど、残念なお知らせが」。


「こんにちは、Tイスケです。 えっ?、お知らせって?」。


「Oイシにも伝えたんだけど、今日の練習は雨天で中止です」。


「えぇー! やりましょうよ」。


「まぁ、しようがないよ。金曜日からしっかりと動こう。 メールで連絡回してね☆」。



事務所へ向かう途中でのやりとり。


雨はまだ、降ったり止んだり。



さて、こんな天気の日。


普段ならばグラウンドに立っている時間帯。


わたしにとっては、普段ならば、携帯電話もあまり鳴らない時間帯。



この日は、とにかくひっきりなしに電話が来ました。


高校生からの電話ではありません。


日頃それほどやりとりをしない方々や、いきなりびっくりの方からの電話ばかり。



そんな電話の中のひとり。


「もしもし、310コーチですか? 久しぶりです、シューTです」。


「うわー、すごいね(確かにこう言った気がします)、Sュート、久しぶり」。


INAC多摩川U-15卒業生、シューTくんからの電話でした。



それから10分ほどでしょうか。


所属するサッカー部の様子や練習や、いまの彼の現在地や、あれこれと話をしました。


何に対しても真っ直ぐ取り組む彼だから、愚痴とかではありません。



「いまの状況の中で、とりあえずやれることをやっています」。


そんな彼なのです。



「あのさ、コーチたち、あっ、「コーチたち」って言うのは自分もそうだし、他のコーチもそうだし、U-18メンバーみんなも含めているよ。 みんなさ、いつも気にかけているよ」。


「えっ、ほんとですか?」。


「『INAC来ないかな』って、みんな言ってるよ。 でも、みんながいつも電話とかしたら、性格的に苦しくなるだろ?

 だから、あんまり電話とかするなよって言っているんだ」。


「そうなんですか」。


「コーチたちは、いつでも遊びに来てくれるなら大歓迎。 いまは、いまの場所でしっかりと」。


「はい、分かってます。ありがとうございます」。



「ところでさ、またJヴィレッジに行くんだけど2泊3日、スケジュール空いてない?(笑)」。


「マジですかー。(笑) 残念ですけど毎日練習です」。


「だよねー(笑)」。



この日はアクシデントがいくつもあって、携帯電話にひっきりなしの電話があって、この日の天気のような日でしたが、シューTくんからの電話は、何だかそれらを打ち消すくらい嬉しいタイミングでの電話でした。



そういえば、わたしは彼とのやりとりで、ぜったいに使わないフレーズがあります。


「頑張れ」、「頑張ろう」とか、「なぜ、がんばれない?」とか。



彼にとってそれは、当たり前の行為だと思っているからです。


だからきっと、高校生活もサッカーも、中学時代と変わりなく、ナチュナルに「ひたむき」でしょうね。


短い電話のやりとりの中でも、その雰囲気は一切変わっていませんでした。



まぁ、少し曲がってしまったオトナのわたしからすれば、「ひたむきにグレるシューT」を見てみたい気もしないでもありませんが・・・。(笑)





文責:310