

「地域格差」
田舎のほうが、
便利かも?
天の時は地の利に如)かず、地の利は人の和に如かず(てんのときはちのりにしかず、ちのりはひとのわにしかず):
天の与える好機は地理的な有利さに及ばず、地理的有利さも人心の一致には及ばない。どのように土地の形勢が有利であっても、人心の和合団結の堅固なのには及ばない、ということ。
注:
常に利用するわけではなくても、必要なときに利用できるのは、便利なだけでなく、安心なものである。そうした状況があたりまえになると、必要なときに利用できなくなることは、不快で不安になるものだ。めったに使わない公共料金の請求書が届いたので、近くのコンビニで支払おうと赴いたところ、店内の陳列棚に商品がほとんど並んでいない。レジでの精算中、気になってキョロキョロ見まわしていると、「急遽、今週末で閉店することになりました」と店員さん。この辺りは競合店すらないのに…閉店するとは困ったなあ、とボヤいていたところ、「急に働くところがなくなって、一番困るのは自分たち」と本気で嘆く店員さん。次の就労先を決める猶予もないとは、いかに急な閉店だったか忍ばれる。ここより辺鄙なエリアには、コンビニの新規出店が続いていると伝え聞いているだけに、“便利さ”の地域格差は逆転してしまいそうである。とはいえ、手書きで「50%引き」と書かれたビラは、コンビニには似合わない。お世話になったお礼に、何か買って帰るかな、…という、商業地域と農村地域の“便利さ”の逆転現象。