

「日本むかし話」
な~んとなく、
重なるな~。
高閣に束ぬ(こうかくにつかぬ):
長い間使用しないで放っておくことで、また、人を長い間任用せずにおいておくこと。「高閣」壁につるす高い書棚。「束ぬ」くくってたばねる意味。
注:
一見とても優しそうに見えても、そうではないことは良くあることである。逆に、厳しそうに思えても、意外に優しいひとは、良くいるものである。たまたま懐かしいTV番組“日本むかし話”を見ていたら、“舌切りすずめ”のお話しが始まった。身内に小さい子供がいないので、“むかし話”は新鮮だ。食い入るように見ていたら、ご近所のとある御夫婦にそっくりだなと思えてきた。自分のペットにいつも文句を言っている奥様と、「妻は可愛がってくれてる」と言いながら、拾った犬を情愛たっぷりに育てる御主人は、まさに“舌切りすずめ”である。こうやって“むかし話”を重ねてみると、苦手な人を笑えてしまうのが不思議である。昔のひとの知恵って、こんなところにあるのだなあ、…という、忘れていた“日本むかし話”による学び。