

「在・不在」
それが、
狙いです。
留守見舞いは間遠にせよ(るすみまいはまどおにせよ):
主人が不在中の家族を見舞うのは頻繁であってはならないということ。好意から安否を問うためでも、あらぬ疑いをかけられる恐れがあるという戒め。
注:
マンションなどの集合住宅や、新興住宅地が増えると、回覧板を回す地域は、限られるものである。しかもそうした地域は、古くからの居住者が主なので、高齢化が甚だしい。平日の朝に鳴る呼び鈴は、宗教の勧誘か、何かの営業の場合が多いので、居留守を使ったところ、「居るか居ないか、わからないねぇ…」という呟きが聞こえてきた。暫くして、そっと戸口を開けると、植木鉢に立てかけられた回覧板。ご高齢のお隣りが、頑張って持参してくれていたようだ。とはいえ「居るか居ないかわからない」と思ってくれているのは有難い。「○曜日は留守だ」「夜は帰りが遅い」など、近所の口コミが泥棒を呼び寄せるのである。この調子で、密やかに暮らして行きましょう、…という、めでたしめでたし。