

「寿命」
花が終わったら、
枯れてしまった。
四時の序、功を成す者は去る(しじのじょ、こうをなすものはさる):
季節がそれぞれの役割を終えると、次の季節と交代するように、人も功名を成し遂げたら、高進のために道をゆずるべきであること。出典:史記。
注:
切り花とはいえ、予想外に長い間、楽しませてもらえることはあるものである。昨年から瑞々しい様相で花まで付けた蘭の枝。2つの小花を咲かせた後、1つが落ち、また1つも落ちてしまった。ここまで長らえたのだから、根が生えないかと淡い期待を寄せていたところ、花を終えたらみるみる葉は褐色になり、枯れてしまった。どんな生命にも、次の命を育む使命が残っている間は、寿命があるようである。植物とはいえ、引き際の美しさはみごとだなあ、…という感嘆たる植物学。