

「チーズ」
かっ、
硬い。
柔能く剛を制す(じゅうよくごうをせいす):
弱い者が、かえって強い者を負かすこと。しなやかなものは弱そうに見えても、かたいものの矛先をうまくそらして、結局は勝つことになるということのたとえ。
注:
好きな食べ物は、多く買っておいても、すぐになくなるものである。とはいえ、食べにくい物だと、なかなか減らないこともある。チーズ好きは、プロセスチーズでは満足できず、濃厚な輸入物を選んでしまいがち。その揚句、1㎏もの“パルミジャーノ・レッジャーノ”のブロックを入手したが、一般家庭で使いきれる量ではない。そうして冷蔵庫内で寝たきりだった“パルミジャーノ”を卸し金で粉末にしようとしたところ、硬くて歯が立たない。いやになって「あとでね~」と放置したまま3時間経過。なんと!硬いながらも、卸しやすくなっていた。どうやら、冷えすぎて硬さが増していたようである。チーズは好きでも、専門家ではないから気が付かなかったよ、“硬い相手”には時間が効果的なんだな、…というナイショの戦闘技術。
※パルミジャーノ・レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)…
イタリアを代表するチーズのひとつ。イタリアチーズの王様とも呼ばれる。主にすりおろしてパスタなどにかけられるほか、塊のままバルサミコ酢に浸して食べられる。このチーズを加えるだけで料理の味が格段に増すことから、イタリアでは「台所のハズバンド(夫)」と呼ばれている。