

「続・サクラ」
もしかして、
不審者と思われてる?
窃鈇之疑(せっぷのぎ):
確かな証拠もなくて人を疑うこと。疑いの目で人を見ると、その人のすべてが疑わしく見える。「窃鈇」は斧を盗むこと。
斧をなくした人が、隣の子が盗んだのではないかと疑ったところ、その子の歩き方、表情、言葉遣いまでが怪しく思えてきた。しかし、斧は自分の家で見つかったところ、隣の子に疑わしいところはまったく見えなくなったという説話から。
注:
個人情報に対する意識が高くなっている今日この頃。学芸会や運動会で、我が子のビデオ撮影をするにも、他の子供を映さぬよう配慮が求められるそうである。とはいえ、ここは長閑(のどか)な地域で、最寄りの小中学校に通う子供たちの作文・写真を実名入りで掲載した“回覧板”が回って来る。そんな中、保育園を営むお寺で“サクラ撮影”を終え、「もう一枚、お寺の全景を撮ろう」と振り返ったところ、今まで開いていた木戸がそっと閉じられていた。長閑だと思っていたが、それなりに気にしているようである。こちらも悪気はないけれど、当然の対応だよね、…という、部外者の一抹の寂しさ。