

「蘭」
お?
花まで付いたぞ。
塞翁が馬(さいおうがうま):
人生の禍福の転変は予測できないことのたとえ。
昔、中国の北辺の塞に住んでいた老人の馬が胡の国へ逃げたが、数ヵ月後、胡の国の駿馬を連れて帰ってきた。その老人の息子がその馬に乗り落馬して負傷してしまった。やがて胡の国との間で戦争が起こったが、塞翁の息子は怪我のおかげで兵役を免れ、生き残ったという故事から。
注:
常識として「できない」「だめだ」「やってもムダ」と言われることは、多々あるものである。一般的に“蘭(ラン)”という植物は、水差しや挿し木で増やすことはできないものである。昨秋に、過失で蘭の枝を折ってしまったものの、みずみずしい新芽だったので花瓶に挿していた。正月を過ぎ、春先になっても新鮮なので、そのままにしていたところ、なんと白い小花が咲いていた。常識に反することでも、インスピレーションに従って、やってみる価値はあるようだ、よかったよかった、という小さな春の訪れ。