「SPY×FAMILY」29話の感想です。
今回は、アーニャの学園ライフと、ヨルさんの職場ライフが垣間見れる2本。
予告で、走り回るアーニャたちと動物のシーンがピックアップされていたけれど、別々のお話だったんですね。
ほのぼのとした中でも、アーニャの出自に関する伏線や、「ガーデン」についてもチラリ。
ちょっとずつ、バックグラウンドが掘り下げられてきました。
知恵の甘味
イーデンにもあった!
「学園七不思議」
謎のパティシエが作る美味なるデザートは、それを食べた生徒がインペリアルスカラーになるという曰くつき「幻のデザート」。
イーデン校では、1年生から教科によって学力別クラス分けを実施するそうな。
さすが私立。
子供たちの能力に合わせた指導は手厚い教育体制ともいえるけど、仲良くなったクラスメイトと学力で区別されるというのは、小さい子供にとってはどうなんだろう。
と、マジスレしてしまう。おばさん。
学力の低いアーニャに、食べればインペリアルスカラーになれるかも?という組み合わせは、まさに渡りに船・地獄に仏な展開。
第2食堂で「知恵の甘味」が販売されているという噂は、全校に知れ渡っているよう。
我先にと買いに走るのは必至。
きっと上級生から広まっていったんだろうな。
1年生のアーニャたちが知った時には、すでに残りわずか。
こういう展開は、盛り上がる。
アーニャ・ベッキーに加え、ダミアンたち3人組も加わってのデッドヒートと思いきや、他の生徒に最後の1つを買われてしまうという展開も、コメディのお約束。
しかも、その生徒が1年3組のお騒がせキャラ、ジョージ・グルーーマンというのも、見事なキャスティング。
なんやかや、いちゃもんつけて、彼が自分のお小遣いで買った5個セットのマカロンのうち4個をゲット。(自分の分はしっかり確保する辺りは、さすがジョージ)
アーニャたちは5人。
マカロンは4個。
当然誰かが食べられない。
スカを引く人物を決めるためのゲームは、トランプ
「ババ抜き」というところが、小学1年生らしい。
けど、ババ抜きってTVバラエティで1つのコーナーになるくらい、エンターテインメントな心理戦。
なのに、超能力者のアーニャは相手の心を読んで、あっさり勝利しちゃう。
心理戦なしかよ。
と思ったら、ダミアンに疑われ再戦。
今度こそは、心理戦。
アーニャは超能力を疑われないようにわざとババを引きます。
そうこうするうちに、アーニャとダミアンの一騎打ちに。
なんだよダミアン。
そもそも、ババ抜き弱いじゃん。
といっても、最弱なのはアーニャ。
とにかく、顔に出過ぎ。
全然ポーカーフェイスできていない。
ところがそれが功を奏した。
ダミアンに負けそうと分かったと時のウルウル顔に、ダミアンがドキマギ。
優しいアーニャは、ダミアンに半分こを提案しますが…照れ屋の彼は悪態ついて断る。
こういうところが、可愛いのよねえ。
生まれて初めて食べた高級菓子に、アーニャのやる気が漲るみなぎる。
小テストをバリバリ解いたけれど・・・結果惨敗。
アーニャ、ボッチ確定。(笑)
学校のテストって難しいんですねと驚くヨルさん。
いやいや、イーデンだから難しいの。
ロイドさんは冷静に分析し、アーニャの基礎学力が向上していることを確認します。
そこで新な発見。
実はアーニャ、古語のテストは半分近くとれていた。
それも、スペルミスでの減点がほとんど。
ロイドさんは、育った環境で覚えたのでは…と考えます。
と、同時に、古語を現在でも母国語にしている国に考えを進めますが・・・
余計な詮索はやめようと思考中止。
新たな伏線が浮上したぞ。
アーニャ、オスタ二ア出身ではない説。
うん。ロイドさんの言う通り、あまり詮索しない方がよさそうな気がする。
情報屋の恋愛大作戦Ⅱ
第1シーズンでもあった、フランキーの恋愛絡み案件の第2弾。
今回は黄昏の協力は得られず、自力で迷いネコの捜索をすることに。
何でも、行きつけのカフェの女の子が飼っている猫ちゃんだとか。
猫を見つけて、彼女と仲良くなりたいんだって。
交渉の流れで、「ガーデン」についても触れます。
フランキーが力説しますが、ロイドさんは都市伝説だと全く信用していません。
諜報員が決めつけちゃ良くないんじゃないかな。
話的には、この方が都合いいけどね。
それにしても、フランキーってかなりの情報網持ってる。
情報網を駆使して、目当ての猫の目撃情報をゲット。
そこは、ヨルさんが働く市役所の近く。
ちょうどランチ休憩のヨルさんと遭遇。
夫の友人を手伝いたいと訴える彼女に、感心するフランキー。
その熱心さに折れて、お手伝いを頼むことに。
それにしても、フランキーの夢は「発明家」だったんだね。
自作のマシンで、猫が付けている鈴の音を検知しようとするものの、ことごとく野良猫に破壊されちゃう。
猫の力で壊されちゃうようなメカじゃ役に立たないよ。
次いで登場したのは、マタタビの臭い噴霧器。
これは、効果てきめんで周辺の猫が殺到した。
興奮状態の猫にとりつかれ、クルクルダンス?しているヨルさんカワイイ。
その猫の群れに、捜索中の猫ちゃんも。
マジックハンドでは捕まえられず、カメラ型ネットランチャーを取り出します。
フランキーのリュックって、ドラえもんの四次元ポケットみたい。
ただしこれの射程は2メートル。
距離を詰めようとしますが、猫は上手に距離移を保って移動します。
完全、ナメられてる。(笑)
そしてキレたフランキーが取り出した最終兵器は、「パワースーツ」。
お約束すぎる展開で、笑える。
しかし、機械が温まるまで15分もかかるとは…まだまだ、改良が必要ですね。
さらに10年もの歳月をかけて開発していたとは…
かなり本気だね。
しかし、長い時間をかけて開発したマシンは、大通りへ逃げようとする猫を止めるため、ヨルさんによってむしり取られ、投げつけられて破壊されたのでした。(笑)
10年の歳月が一瞬にして破壊されるのを目の当たりにしたフランキー。
恋の成就と引き換えと思えば、安いものと割り切ります。
が…お目当ての彼女にはすでに男がいたという、涙なしには語れないラストでした。
良い事をした後は気分がよいとルンルン気分のヨルさん。
同僚たちの羨望や、イヤミも全く通用しません。
「人並みになった」という言葉に喜ぶ彼女に、上司から電話だと呼び出しが。
相手は、ヨルさん担当の「取引先」。
この上司も、ガーデンの関係者かな。
あんなにキラキラとしていた目を細めて、受話器を取るヨルさん。
暗殺者モードにスイッチオンですね。
今回は、2本とも何やら不穏な雰囲気での幕引きでした。
次回は、1本だけ。
しかも、悪い顔をした大人たちが次々登場してたぞ。
劇場映画の伏線かな。