7月スタートのテレビ番組で楽しみにしているドラマとして「VIVANT」をピックアップしました。

 

さすが、TBSが総力を挙げて制作しただけあるドラマ。

視聴率ぶっちぎりの1位です。

 

第1話が130分という映画並みの長さでしたが、それを全く意識させないジェットコースタームービー張りの、ハラハラドキドキ展開。

 

警察犬の鼻を誤魔化すために排泄物顔に塗りたくるなんて、テレビドラマじゃこれまでやったこともないシーンです。

そして、広大なモンゴルの平原と放牧されているヒツジやヤギを使った大掛かりなロケも、おそらく初めてでしょう。

 

そして何といっても、巨大なダンプトラックが乗用車や警察車両のバリケードを突破したり、横一列に並んでライフルの一斉射撃とか、こんな派手なアクションシーンをテレビドラマで、また見れるとは。ラブ

 

思わず「西部警察」を思い出しちゃいました。

 

第1話だけでお腹一杯状態でしたが、回を追うごとに謎は深まるばかり。

 

本当に、誰が敵で味方なのか、誰を見ても怪しく思えてしまいます。

 

その筆頭が、主人公の乃木でしょう。

 

 

  主人公の潜在能力が高すぎる

 

一般的に「エリート」に属する商社マンである乃木ですが、出世レースから出遅れていると同期からも社内でも認識されています。

 

しかし、英語・フランス語はもちろんモンゴル語までペラペラで、その言語圏の文化にも詳しい。

 

砂漠に置き去りにされても、スマホのGPSを使って正しい道を探して目的地へ向かうという、状況判断能力の高いこと。

 

さえないキャラを装っていますが、頭の中身はキレキレです。

 

頭の回転が速いのは、公安の野崎の作戦をいちいち解説している点からも分かります。

 

その状況判断の高さが再び発揮されたのが、第3話のサーバールームでのシーン。

社内システム書き換えの証拠を探すため、メインサーバーの一部にコピーされたデータを取り出すべく、一般社員が出入りできないサーバールームの特別室へ侵入した乃木。

 

システムをプログラムしたというホワイトハッカー東条も知らない人感センサーが作動したため、警備員が彼の元へ。

万事休すと思われたその場面で、乃木は何と配線が格納されている床下に隠れて難を逃れたのです。

 

とっさの判断といはいえ、普通こんなことできるものでしょうか。

 

1キログラムまでなら手計できるという特技は、どんな生活で培われたんでしょうね。

 

彼が見る悪夢という形で、乃木の過去が出てきますが、それによるとどうやらテロリスらしきグループに両親は殺され、まだ子供だった彼はそのグループに捕まっていたもよう。

 

彼を助け出したのはアメリカ軍なのでしょうか。

 

私がそう思ったのは、CIAに務めるサムが高校時代の親友だから。

CIAに入れるほど優秀な人物と高校時代を過ごしたということは、彼もアメリカに住んでいたという事では?

 

帰国子女なら、その高い言語力とコミュニケーション能力で、商社の入社できたのも納得いきます。

 

しかし、日本での彼の住まいは下町の古民家。

 

祖父母の家なのか、たまたま借りた家が下町だったのか?(海外生活が長いので、純和風の暮らしがしたいからとか)

 

考えれば考えるほど、乃木がただ者ではないと思えます。

 

そして、乃木といえば、ちょいちょい出てくる第2の人格が気になるところ。

「第2」としましたが、別人格が1人だけかも疑わしく思っています。

 

 

  乃木の別人格は何人?

 

ドラマで別人格が初登場したのは、砂漠に置き去りにされたとき。

声のみでしたので、乃木の心の声かとも思えましたが、その後ホテルの部屋で姿を見せます。

 

その時は、口調こそ強いですが、アメリカの友人に相談するように持ち掛ける優秀なブレーン的な働き見せました。

その後、砂漠で置き去りにされたときには、熱波を避けるため夕方に行動するようアドバイスもします。

しかし、「こんなところで死にたくない」「全部お前が悪い」と悪態をついたかと思えば、野崎は乃木に気があるのではないかとか、野崎を気にする薫を、もう他の男に乗り換えるのかと、やたら恋愛に絡めた発言も。

 

別人格とはいえ、性格に一貫性がない印象があります。

 

3話で、この別人格は「エフ」という呼称があることが判明しますが、名前というよりは記号ですよね。

アルファベットならFという6番目の文字。

という事は、他にAからEまでの記号を持つ人物がいてもおかしくはない気がします。

子供の頃に受けた強いトラウマを引き受けさせるために、別人格を作り上げるという説もあります。

乃木の過去から察するに、彼が幼少期に受けたトラウマが相当に強いことは容易にわかりますので、いくつもの人格を作り上げていてもおかしくないのでは?

 

別人格がいう「俺たち」というのは。乃木とエフの2人だけとは限らないかも。

 

 

  乃木は「別班」なのか?

 

ヴィヴァン=別班(自衛隊の非合法特殊部隊)というのが野崎の説。

都市伝説ような組織の存在を、公安である彼が認めているので、実在するのは間違いないでしょう。(ドラマ中で)

 

テロ組織の一員であるザイールは、彼のところまでたどり着いた乃木をその別班だと思い、家族=組織を守るため彼もろとも自爆する選択をします。

しかし、公安で調べた結果、乃木の経歴に怪しいところはないとのこと。

 

いやいや、調べたのなら、幼少期テロリストに誘拐され両親が殺されている過去は分かっているはず。

薫さんがいたから、そう言ったのか?

 

3話で、公安は誤送金を仕組んだ容疑者5人の中に1人別班ではないかと的を絞っている人物がいる口ぶりでした。

でも、これってもしかして、乃木が自衛隊にいた過去がないか再調査しているのでは?

 

野崎は、別班なら何の証拠も残さないと言っているので、彼の経歴をそのまま鵜呑みにはしていないはず。

 

ただ、長野専務がザイールのことにやたら食らいついていたのも気になります。

 

サラッと別班のことを口にした山本も気になる。

 

次から次へと気になる人物が登場して惑わせてくれます。

 

気になると言えば、松阪桃李はいつ登場するのか?

1話のラストで登場した二宮和也と役所広司の再登場はあるのか?

 

4話放送まで3時間弱。

続きが楽しみです。