最近は、アニメだけでなくドラマも、毎日・毎週見ているものがあります。
それは、NHKの朝ドラ「らんまん」と、TBSの日曜ドラマ「ラストマン－全盲の捜査官ー」。
主演が、神木隆之介さんと福山雅治さんですので、期待値高かったんですが、やっぱり面白い。
でも、当初はどちらも評判がイマイチだったんですよね。
らんまんは、主人公の子役時代の話がとにかく暗い印象の展開、ラストマンは、久方ぶりの福山さん主演だけれど、評論家筋にはストーリー展開や設定がやや不評。
ですが、今どっちも面白いです。
東京編で盛り上がる「らんまん」
らんまんは幕末から昭和にかけての、時代の転換期が舞台。
とくに、江戸時代から明治かけて日本が大きく変わっていく頃が主人公の青春時代で、今まさに一番キラキラしているところがオンエア中です。
土佐時代は、城主御用達の酒を献上する由緒ある蔵元の当主という立場と、日本中の植物の名前を明らかにしたいという思いの板挟みに苦しむ姿が描かれれていたため、全体的に暗めの印象。
そういう苦しい立場から解放され、新天地で自分の思うように生きる万太郎の姿を、神木隆之介さんが生き生きとのびやかに演じられていて、朝から元気になれる展開になってきました。
土佐編もね、ゲスト俳優にディーン・フジオカ、宇崎竜童、宮野真守というインパクトある方々を起用し、万太郎に大きな円卿を与える人物を演じてくれていたので、飽きずに見れてました。
特に、宮野さんの演技が熱くて熱くて…今でこそ声優としてお馴染みですが、デビューした時は俳優としてだったんですよね。
そして東京編も、要潤、奥田英二さんなど画面を締めてくれる俳優さんを脇に据えて、ドラマを盛り上げてくれています。
何よりも、志尊淳さんが演じる竹雄との絡みが微笑ましい。
竹雄の献身ぶりがいじらしくて。
最近、若から万太郎と呼び捨てするようになったけれど、話し方は基本へりくだってるから、そのギャップに萌え。
早く、タメ口で話せるようにならないかなあ。
一生この話し方なのかな。
さらに、ヒロインの浜辺美波さんがとにかくカワイイ。
浜辺さんと神木さんて、映画「屍人荘の殺人」で共演しているんですよね。
でも、この時は浜辺さんの演じる役が、あまり笑ったりしないというか、鉄面皮。
ていうか、私が知っているこれまでの出演作って、「賭ケグルイ」とか「シン・仮面ライダー」とかニコニコ笑うキャラじゃなかったから、とにかく今回の寿恵子役が新鮮でたまらない。
しかも、寿恵子ちゃんたら、滝沢馬琴著の「南総里見八犬伝」に夢中なオタク女子。
本を抱えでハートマークを飛ばす姿に、メチャクチャ共感できる。（笑）
時代劇の要素もありますが、セリフの中にちょこちょこと「尊い」とか「爆誕」といった馴染みのある言葉が出て来るところが、くすっと笑えて良きです。
そして、第11週では、ついに万太郎と寿恵子が。
寿恵子に横恋慕した土佐の実業家・高藤を、寿恵子が堂々と振ります。
男女対等といいながら、女の意見を全く聞いていない高藤には、寿恵子ばかりか奥方様まで呆れるありさま。
女の私は見ていて清々しい気持ちになりましたが、男性諸氏はいかがだったんでしょう。（笑）
これから、2人は結婚に向けて動きただします。
楽しみ～。
NHKの朝ドラは、土曜日に1週間分をまとめて放送してくれています。
また、ネットでも「NHK+」で1週間追っかけ視聴できますよ。
主演がアラフィフだからこその安定感と迫力
福山さん主演の「ラストマン」は、全盲でありながらFBIの捜査官として活躍する皆実広見と、悪を憎む孤高の刑事・護道心太朗が、バディを組んで犯人を捕まえる痛快アクションドラマ。
とはいえ、主演のお二人は共に50代。
アクションは若手に任せればいいのに、初回から団地のベランダ伝いに隣の部屋に渡ったり、拳銃を構える犯人に向かって、白杖付きながら真正面から向かっていって制圧してみせたり、体張ってます。
福山さんはともかく、大泉さんは毎回皆実に振り回される役回りなので、アクションが多くて大変そう。
常にニコニコと愛想のいい皆実は、事件で関わる警察関係者を次々と自分のペースに巻き込み、認めさせるという「人たらし」。
常に仏頂面で仲間にも事件関係者にも接する心太朗とのコンビは、破れ鍋に綴蓋。絶妙な相性だと思う。
実はこの2人、41年前に起きた強盗殺時放火事件の、被害者と加害者の息子という設定。
皆実の目的は、41年前の事件を再捜査すること。
このことを心太朗だけが知らなくて、護道家の人たちは彼を傷つけないようにと、かなり気を使っていたんだけれど、遂に、心太朗の知るところになり、怒った彼は皆実とのバディを解消。
というのが、8話までの展開。
これまでの犯人は、思い込みや、思いつめ過ぎで犯罪に走るという若者ばかりで、そういった彼らを逮捕するときに心太朗や皆実が真実を伝える場面が必ずあるんです。
これが若手同士だと「相反するもの」として映って、反発すら感じそうだけど、年長者である彼らが言うと説得力や迫力感じて、「犯人は愚かなことをしたなあ」としみじみ思える。
さて9話10話は、いよいよ大詰め。
心太朗は皆実の説得で、彼と一緒に41年前の事件に向き合う事に。
予告にもあったけれど、この事件は大物の黒幕がいるみたいです。
「ラストマン」て、事件を必ず最後に出てきて解決する皆実のあだ名だけでなく、「過去に縛られた男」という意味もあったのね。
ラストマンはTverやTBSFREEで追っかけ配信、全話まとめて見るならParaviがおすすめです。