「SPY×FAMILY」25話の感想です。
ついに1期が終わってしまいましたね。
今年、第2期放映されるそうなので、楽しみに待ちたいと思います。
今回のタイトルは「接敵作戦(ファーストコンタクト)」、遂にターゲットであるデズモンドに接触します!
ロイドさんが、「黄昏」としての本領を発揮。
目が離せない回でした。
いよいよ、懇親会当日。
教員に変装して、懇親会に参加するセレブ達を確認する黄昏。
それにしても、学校法人の行事とは思えない物々しさ。
警備担当しているのは、保安局。
国家の重要人物ばかりが集うわけですから、こうなるのは当然と言えば同然なのですが・・・ものすごいねえ。
デズモンドの姿を確認した黄昏は、懇親会に参加せずとも、彼と接触する機会がないか探ります。
学校の授業は、午前中で終了。
生徒たちは下校を促されます。
政府第一党の党首である父を持つダミアンの周りには、親から言い含まれているのか、父親に会いたいとせがむ女子たちの群れが。
まだ6,7歳だよね。
こんな小さいうちから仕込まれているのか。
セレブって大変。
アーニャは能力で、ダミアンが懇親会終了後に、父親と面会を求めていることを知ります。
アーニャは、そこに加わって 父と合ってくれるよう頼む作戦に出ることに。
ダミアンの後をつけますが、もろ分かり。
エミールとユーインは、アーニャも他の女子同様に、親をデズモンドに合わせたいのではないかと言い出します。
意外と鋭いね。
その事に頭に血が上ったダミアンは、彼女に罵詈雑言を浴びせます。
「アーニャ、もう一度こいつををぶん殴りたい」
「退学になっちゃうから、やめなさい」
女の子たちの会話がクール。
校舎内を探索していた黄昏は、偶然にもこのシーンを目撃。
ダミアンとデズモンドが会う事を知り、これを利用することを思いつきます。
思考ダダ洩れの黄昏さん。
アーニャは父の思考を感知し、自分も立ち会うのだと、彼の後を追います。
急に走り出したアーニャにくっついていくベッキー。
女の子の親友同士って、ホントいつもくっついてますよね。
ダミアンは、父に面会を申し込んだ中庭に向かいます。
その途中、懇親会会場に向かうインペリアルスカラーとその保護者たちを目撃。
堂々とした立ち居振る舞い、物々しい警備。
その姿は、日常とはかけ離れていて、彼らが特別な存在であることを思い知らせます。
怖気づいたダミアンは、やはり忙しい父親があってくれるはずがないと、面会を中止しようと考えました。
それに待ったをかけたのはアーニャ。
ダミアンがビビっていることを指摘すると、俺の心が読めるのかと思われたため、慌てて取り繕うアーニャ。
こういう時の頭の回転の速さは、エージェント並み。
ダミアンが、この間の国語のテストで50点しか取れなかったことを指摘。
後ろからのぞいたと白状したため、ベッキーに本格的なストーカーだと認定されちゃった。
でも、そのあとの説得が、ダミアンの心を動かします。
「アーニャ、父に好かれているか分からないから、ちょっぴり怖い。
でも、アーニャ信じてる。父が好きだから。だから赤点のテストでも堂々と見せることにしている」
本人も何の話か分からない説得ですが、ダミアンは中止するのを取りやめ、待ち合わせ場所の中庭に向かうのでした。
アーニャ、goodjob!
ダミアンが父親と会うまで待つつもりのアーニャに、ベッキーは結婚までを視野に入れているのかと思い込み、付き合う事に。
でも、すぐに寝てしまうアーニャ。
「アーニャちゃんて、ホント自由よね。」
ベッキー、私もそう思うよ。
マーサに背負われたアーニャとすれ違う時、レプリカを作っておいてよかったとつぶやく黄昏。
彼の手には、羊さんのキーホルダーが。
本物は300ダルクですが、黄昏お手製だと、原材料費10ダルクだそうです。(笑)
さて、この羊さんをどう使うのか思えば、ダミアンと接触するきっかけでした。
娘がなくしたキーホルダーを探しに来た父親、という演出。
お上手。👏
どうやってダミアンに拾わせたのか、気になる。
ロイドさん、アーニャがぶん殴っちゃったことをひたすら謝ります。
ここまでのお手並みはさすが。
そうこうしているうちに、ターゲット登場。
国家統一党総裁、ドノバン・デズモンドとの接触に成功!!
アーミャがぶん殴ってしまったことをきっかけに、とても自然な形で、デズモンドに話しかけます。
あの、突発事故のような展開。
これが伏線だとしたら、お見事としか言いようがない。
子供の喧嘩なのだから気にしなくてもいいというデズモンド。
その事に不満を漏らすダミアンを、ダメ息1つで黙らせる。
このお父さん、おっかない。
父親が突き放した子供の感情を拾い上げてる黄昏。
そこから、子供を完璧にコントロールするのは不可能だと痛感した、子育ては難しいですねと話題を振ります。
デズモンドは、血のつばがった子であろうが所詮他人。他人を完全に理解することは不可能だと言い切ります。
正論ではあるけれど、それを実の子の前で言うか?
やはり、見た目通りの冷血漢のようです。
「人と人は、結局永遠に分かり合えない」
これもまた真理であるとは思いますが・・・
──だから、力で他国をねじ伏せるのか。それが、お前の本質か。
その極論に是と答えながらも、だからこそと、持論を語るロイドさん=黄昏。
「大事なのは、それでも歩み寄る努力です。」
父との距離感に悩んでいるダミアンに、彼の言葉は一筋の希望。
──俺は情報を集め、理解を探る道を手放さん。諜報員だからな。
多忙な中、ダミアンと会う時間を作ったデズモンドに、同じ考えなのではないかと投げかけます。
本人すらも気が付いていなかった指摘に、目を見開くデズモンド。
そして、ここからが黄昏としての本領。
学校でこっそり見た、ダミアンのレポートを引き合いに、彼が父親を尊敬していること、その内容にアーニャが感銘を受けたことをでっちあげ、親子の仲、そして、ダミアンとアーニャの仲を取り持ちます。
とてつもない話術。
手に入れた情報を駆使して、人心を掌握する。
これが、スパイとしての本領。
しかも、実は統一党の政策に批判的だったが、この話を聞いて総裁は国益のことを考えてくれているのだと、考えを改めたとまで。
息子のレポートが支持者を1人増やすことになったという事実は、デズモンドも、まんざらではないでしょう。
ホント、この辺の展開は、政治のトップを前に取り入る訳でもなく、極々自然な世間話のようで感心します。
結果として、「ロイド・フォージャー」という人物を、デズモンドの記憶に刷り込むことに成功。
お見事でした。
そして、アーニャと仲良くしてやって欲しいと、ダミアンにお願いするのを忘れないあたりも抜け目ないというか、さすがですよね。
アーニャはそんなに君のことを嫌っているわけでないという言葉に、顔を真っ赤にして照れるダミアン少年。
カワイイなあ。
ロイドさんが去った後、父親に用件を尋ねられるもなかなか言葉が出ず、「別になにも…」と言ってしまうダミアンでしたが、ロイドさんとアーニャの言葉を思い出し、必死に、自分が頑張っていることを訴えます。
よく言ったぞー!
そんな息子に目を細め、よくやったと褒める父親。
今一つ、上っ面だけのような感じですが、気まぐれだと照れ隠ししているような気もしますので、これがこの男なりの愛情表現なのかもしれません。
父親に認められ、大喜びのダミアン。
スパイの計略で仲を取り持たれていたのがちょっと気の毒ですが、それでも良かったね。
第1シーズンの最終話(12話)は、ほのぼのとした終わり方でしたが、今回は「役者が出そろった、これからが本番」という緊張感ありありの終わり方。
第2期が楽しみです。