「SPY×FAMILY」 21話の感想です。
今回は、前回登場した、黄昏の協力者がメインのお話「〈夜帷(とばり)〉」と、「はじめての嫉妬」の2本。
ロイド・フォージャーの妻の座を狙う夜帷(とばり)と、事情を待ったく知らない暗殺者・ヨルさんの対決が、ずっと楽しみでした。
オープニング前から不穏な雰囲気で、ゾクゾクしたんですが…さて本編は?
ちなみに、私は原作漫画は1巻しかを読んでいません。
アニメが始まるという情報を聞いて、続きを読むのをやめたんです。
原作知ってると、素直にアニメを楽しめなくなっちゃうので。
とはいえ、登場人物の情報とかはネットで調べていたりするんですけれど。(笑)
〈夜帷(とばり)〉
どんよりとした空模様。
キッチンで後片付けをするヨルさんの顔もどんより。
また、朝食を失敗しちゃって落ち込んでるみたい。
お昼ご飯はロイドさんが作ったそうなので、今はそれの後片付けかな。
どんよりしているところに、来客が。
ロイドさんとアーニャが不在なのを確認したうえでやって来たのは、〈夜帷〉ことフィオナ・フロストさん。
総合病院の事務員として働いている、WISのエージェント。
前回に登場した時、エージェントのサポート役の人かと思っていたんだけど、かなりやり手というか、WIS内でも陰口をたたかれるほど出世欲の高い人物で、他のエージェントの手柄を横取りするなどやり口が汚いみたい。
そんな人物が、ヨルさんが自分から妻役を降りるように仕向けようと乗り込んできたわけだから、かなりネチネチとした口撃になるだろうなと考えていたら、予想通りだった。
それにしても、フィオナさんて心の声も抑揚がないから、どっちが普通に話している内容か迷う。
だけど、ヨルさんもタダ者じゃないから、初対面のお客さんに緊張して、隙が全くない。
アーニャが活発そうなので、いろいろ大変で子育てにうんざりしないかと振られても、反対に元気なのは良い事と切り返します。
でも、完璧に「父親」をこなしているロイドさんの負担を思うと、「私が至らないばかりに」と、初対面の相手にこぼしてしまう天然ぶりも発揮。
その弱音に、しめたとばかりに、ロイド先生が職場で妻の愚痴をこぼしていると話しかけたところへ、ロイドさんとアーニャが、ボンドの散歩から帰還。
ジャストタイミング!
別のエージェントの現場に乗り込んできた夜帷に、緊急の用事でもあったのかと訝る黄昏。
口の形と発音を分けて話すという、独特の方法で行われるエージェント同士の会話は、ほぼ喧嘩。
部外者が他人の仕事に口を挟むという、誰でもカチンとくる展開。
虫メガネを届けに来てくれたお姉さんもスパイだと気が付いたアーニャは、世間話をしながら火花を散らす様子に、彼女は悪者スパイかもと、フィオナの心を読みます。
すると…
ピクリとも動かないポーカーフェイスの「黄昏先輩すき!」「すううううううううううううきいいいいいい!」の声に、呆然とするアーニャ。
フィオナちゃん、指導してくれた黄昏先輩のことが大好きで、お嫁さんになりたいという願望をお持ちでした。
目いっぱい乙女な夢と、現実のギャップが激しすぎる。
フィオナちゃんは、究極のツンデレさんでした。
いや、ヤンデレか?
家族と客人のためのコーヒーとココアを用意するヨルさんの表情は、またしても曇ります。
さっき夜帷が言いかけた言葉の続きを想像して、落ち込んでしまっていました。
聞いていないのかと思ったんだけど、気にしていたんだね。
コーヒーと共にミルクを提供するヨルさんに、「先輩はいつもブラック。そんなことも知らないとは」とあざ笑っていた夜帷でしたが、ロイドさんがミルクをどばどば入れる姿に唖然。(彼のこの行動にはちゃんと理由があるんですが)
自分の知らない「黄昏先輩」の姿に動揺したり、いやこれはキャラづくりだとクルクル思考を変えるフィオナ。
アーニャは「このお姉さん愉快」と見とれているうちにココアをこぼしてしまいます。
そんな彼女を粗忽な娘と見下し、自分なら分刻みでスケジュールを組み、訓練してステラ製造マシーンに変えてみせると、フィオナは口の形で妻役の交代を打診します。
彼女の思考を察知したアーニャは、「この母、断固拒否」と敵認定。
ヨルさんに甘えて見せ、彼女が大好きと言いだします。
アーニャに取り入ろうと、今度外国製のココアをプレゼントするというフィオナには、「シャーっ!」と威嚇。
ロイドさんが、ボンドと一緒に遊んでくるように伝えると、ボンドに頬ずりして「仲良しの父と母がいて、大好きなボンドがいて、フォージャー家の娘で良かった」と幸せアピール。
この娘、本当に侮れない。
そんなアーニャの姿に感動したヨルさんは、「頑張ります!」とロイドさんに宣言。
ロイドさんは、彼女に「ヨルはよくやってくれているよ。頑張ってくれているから」と優しく対応。
妻役を変える意思はないと悟った夜帷は、フォージャー家を去ります。
雨が降りしきる宵に濡れそぼって歩く彼女を、傘を持って追いかけてくるロイドさん。
次の任務は、黄昏との共同作戦だと伝える夜帷。
そう言って顔を背けて「今日が雨で良かった」と漏らす姿に、ちょっとキュンとしたけれど、妻役になるの全然諦めていないのね。
雨の夜は彼女の心の内を現したような情景だけど、これからロイドさん大変そうだなあ。
初めての嫉妬
このタイトル見た時、前の話との流れで、ヨルさんが嫉妬するのかと思っていたんですが、やきもちを焼くのはボンドでした。
アニメを見ていたアーニャは、その中の登場人物ペギー隊員の殉職に、大ショック。
冷戦下の軍事国家だからか、子供向けアニメも動物キャラでも軍隊ものなのね。
しかも、敵陣での測量で銃撃とか、確かに渋すぎる内容。
アーニャは、受けたショックをいやすため、大好きなペンギンさんと一緒に眠ります。
その姿を、じっと見つめるボンド。
次の日の朝は、アーニャの絶叫で始まりました。
無残にもボロボロな姿となり果てたエージェント・ペンギンの姿に、涙目のアーニャ。
ロイドさんはペンギンの傷は、噛んだり引っかいたりした跡だと分析。
怒ったアーニャは、「ボンドなんか大嫌いっ!」と声を荒げます。
彼女の怒りぶりに、ボンドも大ショック。
ロイドさんは新しいのを買ってあげると言いますが、「父から貰ったものだから」と涙ながらに拒否するアーニャ。
可愛いなあ…
そこでヨルさんがにっこり笑って、直してあげると言いますが…
何故か、無事だった首がもげて引導を渡すことに。
結果、ペンギンはロイドさんが直すことに。
本当に何でもできるなあ。
大人たちがペンギンの手術をしている間、アーニャは自室で宿題。
そしてボンドは…戸棚を勝手に開けて中をごそごそ。
ペンギンさんの手術は無事終了しました。
しかしその姿は、フランケンシュタインのような縫い傷だらけ。
さすがのロイドさんも、元通りにはできなかった様子。
「傷は戦士の勲章」「名誉の負傷」だと言いくるめるロイドさん。
アーニャは、「勲章」という言葉に感動します。
そこへ、ボンドが何かをくわえてやってきました。
彼が口にくわえているのは、アーニャの大好物。
お詫びのしるしにピーナッツを持ってくるとは。
やはり、並の知能の犬じゃないね。
ボンドが謝ろうとしていることを悟ったアーニャ。
さりげなく、仲直りを勧めるロイドさん。
しっかり父親だなあ。
アーニャも、嫌いと言ったことを謝れてよかったね。
ほっこり・ほのぼのできるお話大好きです。