入社して3ヶ月で客から指名を貰えるという、新人ホストエース、アレクサー。
しかし、アレクサーの指名をするのは、いつも同じ客。ベリーショートのブロンドの美女一名。
2人が仲睦まじく話している様子を見守るホスト達の中で、ある噂が浮上した。
『あの2人ってさ、なんか似てるよな?』

『実は、兄妹だったりしねぇか??』と、、、
クラブ オールビューティー
聖闘士★星矢 冥界外伝
シャッバ ダバダ〜〜♪ シャッバ ダバダ〜〜♪
(オープニングテーマですw)
ピーチ ボンバー♪ ピーチ ボンバー♪
6話
新人ホストのエース、アレクサーの接客中のなか、噂は中々絶え間なく続く。
『やっぱり、普通に似てるだろ、、、ちょっと田舎っぽい雰囲気がさ、、、』
『ちょっと、調べてみようぜ?』
ホスト達は、アレクサーの家庭事情などを調べ始める事にした。ホスト達は、事務作業中のパンドラの周りに集まる。
『、、、、、、ありました。アレクサーさんのご家庭情報、、、』
パンドラは、先輩ホスト達の指示で、アレクサーの個人情報を検索する。
『やはり、先輩ホスト達の予感は的中。
·アレクサーは、北極圏の永久凍土の地「ブルーグラード」の出身。
·父親は、でブルーグラードの統治者ピョートル。
·母親は、故人。
·妹は、ナターシャ、、、』
パンドラは、パソコンで検索した中に、妹ナターシャの写真が出できた。
ベリーショートヘア。少し強いクセ毛のブロンドヘア。
写真の顔の特徴は、一致した。
『うむ、弱ったな、、、お金を支払っているのだから、無銭飲食のような、罪にはならないが、、、公(おおやけ)にすれば、店のイメージが悪くなる』
パンドラの後から、パソコンの画面を覗くオーナーの瞬。
『みんなで、何か良い方法を考えよう、、、』
オーナー瞬は、ホスト達とパンドラに呼びかける。
『よし、じゃあ、せーのー
シャッバ♪ ダバダー♪(瞬)
シャッバ♪ダバダー♪(ホスト達)
シャッバ♪ ダバダー♪(瞬)
シャッバ♪ ダバダー♪(ホスト達)
\\ピーチボンバー♪ ピーチボンバー♪//(揃えて歌う)
『???????』
パンドラは、オーナー瞬に乗せられ歌い出すホスト達に、何事か?と、目を丸くする。
『うむ、、、中々、良い案が浮かばないね、、、ならば、もう一度歌うか、、、せーのー、、、シャッバ、、、
オーナー瞬が、再び歌い出そうとすると、パンドラが話始めた。
『このまま、何もしないままで良いのでは?』
パンドラの提案に、歌い出そうとしたホスト達や、既に歌い始めたオーナー瞬も、目を丸くしてパンドラを観る。
『な、なんだって!?、このまま、何もしないままだと、、、』
少し、大きめのリアクションをとるオーナー瞬。
『はい。確かに、アレクサーのやってる事は、“サクラ“とも言えますが、金銭を支払う客を、出禁などにしては、逆に店のイメージが悪くなります。』
パンドラは、無表情のまま淡々と話す。
『し、しかし、妹が兄を指名する事で、指名率が上がっているのでは、不正に、、、』
『あくまで、指名率は、店独自のルール。法律上、親族が飲食店の店の客になっては、いけない等というルールはありませんよね?? ならば、店の売上げに貢献してもらうだけなら、好都合だと思います。』
オーナー瞬に、無表情で淡々と意見を述べるパンドラ。
『妹であろうと、金銭を支払うなら、利用するだけ利用すれば良いと、、、言っているのです。』
『ふむ、、、パンドラの言うことも一理あるか、、、アレクサーの件は、暫く様子を観る事にしよう。』
『オーナー、、、アレクサーから、指名が入るようになった自分は、もう一人前だ。ブルーグラードに、支部店を出す事を認めて欲しい、、、との事です。』
『ぐぅ、、、どーいう事だ。ラダマンティスと言い、アレクサーと言い、なんで独立したがるのか??そんなにボクの下で働くのは、不服なのか??』
オーナー瞬は、ホスト達の“実はアレクサーも支部店を出したい希望があった“との知らせを聞き、パンドラの前で頭を抱えた。
翌日の事である。
アレクサーだけを指名し、アレクサーの指名率を上げる手助けをしていた妹ナターシャ。
しかし、妹ナターシャは、兄アレクサーを指名せず別のホストを指名した。
『兄さぁぁぁぁぁん!! ご指名入りました♪』
ナターシャの指名したホストは、ラダマンティスだった。
シャッバ ダバダ〜〜♪ シャッバ ダバダ〜〜♪
(オープニングテーマですw)
ピーチ ボンバー♪ ピーチ ボンバー♪
7話
『天猛星ワイバーンのラダマンティス!!お相手を務めさせていただきます!!』
ラダマンティスは、指名したナターシャの前にひざまずく。
しかし、声は非常に低音で猛々しく、全フロアーを威圧させる。まるで武将が決戦前の名乗りをあげるかのようだ。
当然ながら、事務作業中のパンドラにも、ラダマンティスの名乗り声は聞こえてきた。
パンドラは、頭を抱えながらため息をつく。
ーーやはり、ラダマンティスには、、、接客は、不向き、、、いえ、むしろ、接客不向きのラダマンティスが指名を受けた事が快挙といえよう。
パンドラは、事務作業を放り出しホールの様子が見える位置から見を乗り出して様子を観る。
『ふっ、やっぱり気になるよね、、、ボクも、ちょっと気になるな、、、ナターシャがアレクサー意外を指名した事と…その指名ホストがラダマンティスだって事もね、、、』
パンドラの近くに、オーナー瞬がやってきた。
オーナー瞬の表情は、“良いよ、事務作業は後にして、少し見学して行きなさい““といった顔だ。
特別VIPルームでは、クラブオールビューティーのナンバー2ジュリアン=ソロが、グラード財団の令嬢を接客していた。
『んっ、、、何事ですか?騒々しい、、、ここまで、響き渡る名乗り声は、ホストですか?用心棒ですか?』
グラード財団の令嬢は、眉間にシワを寄せて聞く。
『お気になさらないでください、、、ミス沙織。新人ホストの挨拶です。少し元気のある新人が入ってきましてね、、、』
ジュリアン=ソロは言う。
『映像とかで、、、ホールの様子は見れますか?少しだけ////興味がありますわ』
ジュリアン=ソロは、ホールの映像をつけると、ナターシャの所に、ラダマンティスが指名ホストとして接客に入る所である。
ラダマンティスは、ナターシャから、オススメのドリンクを聞かれた為、
『しばし、お待ちを!! このラダマンティスが、ご用意します!!』
ラダマンティスは、小走りで調理場へ向かい、“とあるモノを“持ってきた。
ラダマンティスは、木製のおぼんに、茶碗が一つ乗せたモノを持ってきた。
『これは、、、』
ナターシャは、ラダマンティスに問いかける。
『味噌汁にございます。ナトリウムは、アルコール分解に役立ち、尚且つ、味噌は発酵食品の為、身体に良いとされています。どうか、御賞味くださいませ!!』
ナターシャは、ラダマンティスの飲んだお味噌をゆっくり飲み干す。
『とても、身体が暖まりました。』
ラダマンティスは、黙って会釈する。

『実は、、、私の国は、北極圏の永久凍土の地にあるブルーグラードにございます。由緒正しき身分ではありますが、、、何分土地が北極圏の為、作物が育ちません、このままでは、ブルーグラードの民は、、、少しずつ、ブルーグラードの地を去っていきます。』
ラダマンティスは、ナターシャの話を黙って聞く。
『兄アレクサーは、ブルーグラードの地を観光地とする為、クラブオールビューティーの支部店を立てる事を目標にしています!! ブルーグラードの民を救う為には、クラブオールビューティーの2号店を早急に立てる事が必要なのです!!』
ナターシャは、懇願する。
ナターシャは、すがりつくようにラダマンティスに言い寄る。
『・・・・・・・・・・・・』
パンドラとオーナー瞬は、ナターシャとラダマンティスの会話を少し離れた場所から聞く。
『そーいう事だったんですね、、、それで、アレクサーは、、、自身の実力を認めさせる為に、妹と小芝居を、、、さて、弱りましたね、、、仮に支部店を作るにしても、、、同時に、2つの支部店を援助するには、ウチも荷が重いからね、、、開設するなら、どちらか片方のみだね、、、』
オーナー瞬は、パンドラに伝える。
『ラダマンティス、、、、アレクサーの、、、ブルーグラードの支部店を優先させて良いのでは無いしょうか、、、』
パンドラは、ラダマンティスとナターシャの席から、離れた位置で決して聞こえないような、小さな声で話す。
ナターシャとラダマンティスに割って入ったのは、アレクサーだった。
『いい加減にしないか!! ナターシャッ!!』
アレクサーは、怒りに震えた口調だった。
『に、兄さん!!』
『我が祖国の、貧困で情けをかけてもらい、、、2号店開設の権限を譲ってもらうだとッ!! この兄を見くびるなァァァ!!』
『オレは、氷闘士のアレクサーだ!! 誇り高きブルーグラードの民だ!! 同じホストに情けをかけてもらう程…
落ちぶれてはいない!! 大体、このオレは、妹からの指名の援助等無くとも、新人ナンバーワンのホストである事に代わりは無いのだ!!』
『ほぅ、、、このラダマンティスも、2号店の支部店開設を譲る気等、毛頭ないがな、、、』
ラダマンティスもアレクサーに返す。
『フン、、、元より、男同士の闘いは、本来ならチカラとチカラの勝負が、最も効率が良い!!』
『ラダマンティスよ!! このオレとチカラ比べといこうじゃないか!! 勝者は2号店の開設権限として、オーナー瞬に直訴出来る!! これでどうだ!!』
『受けて立とう、、、』
『ラダマンティスさん!! その勝負は、受けてはいけない!!』

ナターシャが、悲鳴のような大きな声をあげるなか、
ラダマンティスは、腕相撲の勝負として、アレクサーの手を握る。
『おっと、手を離したら、、、試合放棄と見なし、、、オレの勝ちになるが、、、』

『兄さぁぁぁぁん!! 酷いわ!!』
ナターシャの悲鳴のような叫びは続く。
アレクサーは、腕相撲の態勢でラダマンティスに永久凍土の氷を握らせた。
ラダマンティスは、手を離したら試合放棄という言葉を聴き、慌てて手を握り直す。

『どうだ、、、解るか!?、、、俺達の手の中にあるのは、決して溶けることは無いと言われた、“永久凍土の氷だ。この手の中の痛みは、、、オレ達、ブルーグラードの民が受ける日々の痛みだ!!』
『 さぁ、手を離したいだろ?手を離し、直ぐに凍傷にかかる手前の、掌の治療をしたいだろ?? 手を離しても、良いんだぞ?!』
『その掌の痛みは、やがて痛覚を超え、触感の感覚の麻痺に変わる!! 握るチカラも出なくなるだろう!! さぁ、オレ達のブルーグラードの痛みを受けるが良い!!
喰らえ、ブルーインパルス!!』
ガキィィィン

ラダマンティスとアレクサーの掌の中の、永久凍土の氷は、ラダマンティスの握力で砕けちった。
『何ッ!! ブルーグラードの地の!!永久凍土の氷がッ』
『、、、、氷闘士(ブルーウォーリア)と聞いて、少しは、楽しませてくれると思ったが、がっかりだ、、、』
ガッコリ
アレクサーの最後まで負けんとする、力加減が、仇となり、ラダマンティスの圧倒的な腕力の前に
アレクサーの肩の関節は外れた。
この時点で、、、ラダマンティスのクラブオールビューティーの2号店への譲歩権限は、一歩だけ前に進んだのだが、、、
そこへ、、、
オーナ瞬は、少しだけ冷や汗をかいた。
オーナ瞬を少しだけビビらせる、圧倒的な貫禄を持つ令嬢。
『ねぇ、、、、ワタクシにも、お味噌汁いただけないかしら、、、』
グラード財団の令嬢
城戸沙織 (36歳独身)
ついに、ラダマンティスのお味噌汁を注文する。






