静音━━否、無音にて死音。
そう感じる程に、私の周りのセカイには生気がない。
無機物はもちろんの事、植物、動物、果ては空間に至るまで━━確かにそこに『在る』はずのモノ達の存在はことごとく欠落していた。虫食い状態のソレらは、どうにか原形を留めようともしない━━諦めそのものだった。
刻は黄昏。
世界は、その輝きを一気に加速させ、根源的な生命の躍動を魅せる。
鮮やかなグラデーションに包まれ、華やかさを抱いた風景の末端に差す三つの影。
一つは私。
もう二つは、この世界で出会った唯一の人間である、少年と少女のもの。
輝きの収束、元のしじまを取り戻そうとする世界とは無関係に、この少年と少女のまわりの空気は、すでに静寂や沈黙を通り越し『死んでいた』