アラップ・トータルデザインの舞台ウラ
2017年9月にオープンし、南アフリカ最大の美術館となった「ツァイツ・アフリカ現代美術館(Zeitz MOCAA)」。
ケープタウンのビクトリア&アルフレッド(V&A)ウォーターフロントに位置する1924年に建設された穀物貯蔵庫が、アフリカ大陸初の現代美術館として生まれ変わったものだ。
延べ面積6000m²に及ぶ 80もの展示室に加え、上層階にブティックホテルを配している。
林立する貯蔵用チューブをくり抜き、コンクリートの仕上げをあらわにしたアトリウム空間。
チューブ上部のスカイライトにより、自然光を採り入れている(写真:© Arup)
2001年以降使われず、街なかの産業モニュメントと化していた建物に、V&Aウォーターフロント周辺開発の訪問者をいかに引き込むか。
設計を手掛けた英国のデザイン集団、ヘザウィック・スタジオは、貯蔵用チューブが内部に林立する建物を新しく美術館へと変換するコンセプトを打ち出した。
建築の中心には、チューブのなかにダイナミックにくり抜かれたアトリウム空間が据えられている。
幾層もの仕上げ材が剥がされ、オリジナルのコンクリートを露出したアトリウムは、かつてそこに納められていたトウモロコシの粒を3Dスキャン、高さ27mに拡大して形づくられたものだ。
建物の中心に位置するアトリウム空間はユニークな形状をしている。貯蔵庫内部に残っていたトウモロコシの粒を3Dスキャンして拡大した形状にくり抜かれた(資料:© Heatherwick Studio)
枕型のガラス・ファサードが挿入された建物外観。窓は全5サイズあり、最大約5m角。遠方からも見えるよう、灯台を意識してデザインした(写真:© Arup)
彫刻庭園となっている屋上テラス。アトリウム上部の歩行可能なスカイライトには、滑り止めも兼ねて、この美術館のための特注アートワークが施されている(写真:© Arup)
ギャラリー内観。隣接する港の海水を利用した地域冷暖房システムを採用している。設定温度は、加熱・冷却サイクルの効率が最大になるよう最適化した(写真:© Arup)
訪問者の第一印象を決定づけるアトリウム空間では、日没後も建築の特徴となる円筒を魅せるように電気照明をデザインした(写真:© Arup)
穀物倉庫の現代美術館
いいなーーーーーーーーー
豊かな感じーーーーーーーーーーー
行ってみたいものです。
出典=https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00005/00009/