約5.9ヘクタールの敷地に日本文化体験施設など

 

 2020年の東京五輪開催を見据え、「東京の空の玄関口」となる羽田空港周辺エリアの整備が加速する。鹿島など9社が出資する特別目的会社の羽田みらい開発は5月10日、羽田空港跡地第1ゾーン整備事業の第1期分に着手したと発表した。

 

 羽田空港跡地とは、沖合展開などに伴って使用しなくなった土地で、国などが活用策を探ってきた。国土交通省や東京都、大田区、品川区から成る羽田空港移転問題協議会が、10年にまとめた「羽田空港跡地まちづくり推進計画」で3つのゾーンに区分し、各ゾーンが担う機能の方向性を決めた。

 

特別目的会社の羽田みらい開発が5月10日に発表した「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第1期事業)」の完成イメージ。同社には鹿島など9社が出資している(資料:鹿島)

 

京浜急行電鉄空港線・東京モノレール天空橋駅前に新たに整備される「交通広場」から複合施設を見た完成イメージ。新設する複合施設は、天空橋駅と直結させる計画だ(資料:鹿島)

 

 

羽田空港の周辺図(上が北)。第1ゾーン第1期事業は、京浜急行電鉄空港線・東京モノレール天空橋駅の東側に位置する。同駅南側は、別事業で都市計画公園などを整備予定(写真:大田区が2015年7月にまとめた「羽田空港跡地第1ゾ-ン整備方針」の資料を基に日経アーキテクチュアが加筆)

 

羽田空港跡地第1ゾーンの位置図。全体で約16.5ヘクタールの内、第1期事業では、約5.9ヘクタールの敷地に研究開発施設や日本文化体験施設などを整備する。延べ面積は約12万5400m2。ものづくり関連の企業が集積する京浜臨海部との連携やインバウンド対応などを意識した機能を盛り込む構想だ(資料:鹿島)

 

羽田空港跡地第1ゾーン第1期事業全体の完成イメージ(資料:鹿島)

 

羽田空港越しに見た第2ゾーンの完成イメージ。国土交通省は総合評価落札方式による一般競争入札を2016年6月に実施し、住友不動産が代表を務めるプロジェクトチーム(現在の羽田エアポート都市開発)を選んだ。計1700室規模の3つのグレードのホテルなどを整備する計画だ(資料:住友不動産)

 

 

第2ゾーンの位置図。図の右上(東側)の羽田空港国際線旅客ターミナルビルと折れ曲がったアクセス通路でつながる棟(赤線で囲んだ部分)が、1700室規模のホテルなどから成る新築部分(資料:住友不動産の資料を基に日経アーキテクチュアが加筆)

 

 

天空橋近辺は、何もないところ

出来たら人が集まり楽しいかも~

 

出典=http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00154/00155/?P=1