宮沢りえさん主演の紙の月を観ました。
ネタバレになるので注意!

偽物の幸せ。それは自由か?
主人公はある縁で知り合った大学生と恋に落ちます。その大学生にお金を貢ぐんです。次々と。
二人は好き合ってました。
でも、彼の浮気がきっかけでこんな展開になります。
「この生活がいつまで続くか怖かった。」
彼は貢がれたい訳ではなかったのです。
ただ、主人公のことが好きだった。
でも、お金で二人の関係は変わってしまった。

〜わたしの恋愛〜
わたしは障害者です。わたしの好きな人も障害者です。
彼と遠距離になるのが嫌で、わたしは彼の住むアパートの別の部屋を借りました。
彼は大学に行けず、その時間を二人で過ごしました。ずっと、二人で。
でも、二人とも何となくわかっていました。
「この時間は長く続かない」
なぜなら私たちには未来が見えなかったからです。ただ、その時間を、楽しく過ごしていました。
でも、彼はそれでは満足できませんでした。
彼の幸せは二人でいることではなかったからです。
ある日、彼は病院に行くために帰省しました。
その日の朝、彼は私の部屋に笑顔で現れて、わたしに甘えてきました。
「何か食べるものない?」
わたしは彼に朝ごはんを作り、見送りました。
彼は「いってきます」と笑顔で手を振って行きました。
夕方ごろ、わたしは彼に連絡しました。
寂しかっただけでした。
彼はめんどくさそうに、「実家に帰れば?」と送ってきました。
わたしは「そっちに行く」と冗談のつもりで返しました。
そうしたら彼は態度を変えて、「来たら別れる」と送ってきました。
私「なんで?私のこと好きでしょ?」
彼「最近、好き嫌いじゃなくて、いらないなって思ってた。別れよ」
私「ちゃんと話そう?明日帰ってきて」
彼「帰りはするよ。」

その夜、私は彼の部屋で泣きながら眠りました。
朝、夜中に送られてきた彼からの連絡を見ました。
「吐き気がするね」
私は母に話し、一度実家に帰ることにしました。
その1週間後、会って、彼は正直に話し出しました。
彼は、一人で出かけた先で知らない女の子とホテルに行ったそうです。
二人で暮らし始める前も、それを4回した。
私は気持ち悪いと思い、アパートを引き払いました。

半年後、落ち着いて、彼から連絡が来ました。
「あの時は、マイルドに死にたかったんだよね」
彼は、あの時、病院で双極性障害と診断されたそうです。
今でも彼のことを思うと、胸が苦しくなります。
私と彼の間には、未来がなかった。
二人の恋愛は、ヒビの入ったガラスのようなものでした。
障害を背負うということは、人生に闇を抱えるものなのです。