「わかっていてもやめられない」という出来事が誰しも
持ち合わせていたり、感じていることが多々あるかもしれません。
「タバコは身体に悪いからやめた方が良い」とか携帯を気にせず
目の前のことを楽しんだり集中したほうがよいのに気になって
確認しないと気がすまないなど・・・・
様々なケースがあるのではないでしょうか?
これらのことを精神科医であったフロイト博士は私たちの
意識には顕在意識(自分で自分のことを理解できている、気づいている)
領域は全意識の10%程度しかないといい、残りの90%以上は潜在意識
(自分では気づいていない、理解していない)領域であると考えました。
それらから考えてみると、いくら理性的に考え判断していこうとしても
潜在意識からくる何らかの欲求や不満を持ち合わせていると間違いなく
その力が圧倒的に勝ってしまうということになります。
つまりいくら身体に害を及ぼすから意識で禁煙を誓っても
タバコを持つ手の感覚、口に咥える感覚、煙を吐き出す時の一服感
など「タバコを吸うとリラックスできる」という様々な感じ方を
毎日毎日、数年間も心に刷り込んできたわけですから安易では
ないのです。
でも思い出してみて下さい。生まれて初めてタバコというものを口に
したときのことを。「美味しい」「とてもリラックスができる」
などを感じた人はほとんどいないと思います。
その多くは「まずい」とか「ゴホゴホ」とむせたり咳き込んだと
思います。
それでもその当時「CM等でカッコいい」とか
「何かに対して強い反発をしたい」とか「友達も吸っているから」
等を理由に何度も無理をしたり我慢をしながら吸い続けることで
抵抗がなくなり馴染んでしまった、のではないでしょうか。
このようにタバコを例に挙げてみましたが、様々な要素・要因で
心に刷り込んでしまった「不要」な思い込みってありませんか?
特に圧倒的な影響力を持つものの中に親のしつけや価値感などが
あるかもしれません。