朝になった。私を健診のときに診てくれていた先生が来た。(取り上げてくれた先生は別の先生)

先生の顔を見た途端私は周りも気にせずまた大泣きしてしまった。


「○○さん昨日は健診のあと陣痛がきてお産になったんだね。

気付いてあげられなくててごめんね。まだ若かったからノーマークだったわ。

こういう子は一定の確率で産まれてきちゃうからね。

もっと大変な子はいっぱいいる!!」って。


それから先生は診察があったのか急ぎ足でまた来るからねと言って私のところを去って行った。

結局その後先生が私のところへ来ることはなかった。




ん???一定の確率???まだ若かったから???指のことなのだろうか。何か急に不安に襲われた。




それから午前中には4人部屋が空いたのでそちらへ移った。

隣には赤ちゃんを産んだばかりの人。あとの二人は切迫で入院していると思われる方だった。


ここちゃんを見に行くとGCUに移っていた。

ずっと寝ているようだった。泣いたりしないのかな?ここちゃんを見ていると小児科の先生が私の横に来た。

「動脈管が開いています」と

なんだそれは?とおもって詳しく教えてもらった。

また心配事が増えた。


この日私はもしかしてダウン症なんじゃないかと思った。

顔がそれっぽく見えたし朝言われたことが気になって仕方がなかった。