ヘバーデン結節とは手指の第一関節が赤く腫れ曲がっていく病気。


骨のトゲが皮膚に当たり動かすとめちゃめちゃ痛い。


病気と言っても変形性関節症のようなもので年齢と共に発症する人が増えていく。


手指をよく使う職業の人などがなりやすく、私などはたぶん細かいお掃除をよくしてきたからだろうと推測する。


2020年暮れにヘバーデン結節と診断されその時点で左手の小指が少し曲がっていたが、長年常用していたエクオールのお陰かそれ以上進まず落ち着いていた。


娘の家のお掃除に何日か連続で行くと痛みが出ることがあったが、しばらくすると少し良くなるという状態だった。


それがここ最近夫の家も数日隅々まで細かくお掃除していたからか、痛みがひどくなり右手の小指が赤く腫れて少し曲がり始めた。


お掃除はとっても手に負担がかかってどうしてもダメですね。

これ以上悪化させないためには使わないことらしい。


「いよいよお父さんにとって私は用無しとなる日も近いわ」

と息子に言うと、彼も否定しなかった。


夫は自分にとって使える人間以外はいとも簡単に排除していける人間だから、お掃除も食事の用意もすることが出来なくなったら用無しだと思うだろうなと思っているのは私だけではなさそうだ。


そんな理不尽なこと…と誰もが思ったとしてもやってのけるのが夫。

そんな日が来た時に私はどうするか今から考えておかないといけないのかしらねぇ。


そんな状況にあっても不思議と悲しさはないのです。

今はもう、そんなに無理をしなくてもなるようにしかなっていかないと達観しているのです。 



いよいよ終演が近づいているのでしょうかね。


願わくばハッピーエンドで幕を下ろさせてくださいよ、と誰に言うでもなく呟いた。